こんにちは、長野大学です!今回は、新棟建設の準備として進められている「浄化槽工事」の続報です。浄化槽の躯体工事が順調に進む中、2回目となるコンクリート受入検査と打設作業が行われました。その様子を詳しくお届けします!
今回のコンクリート受入では、高さの異なるレベルにコンクリートを注入するため、前回と同様の検査が実施されました。ただし、今回の注入量はなんと33.5立米!ミキサー車9台分という大規模な作業です。このため、前回のようにバックホウとコンクリートバケットを使うのではなく、専用のコンクリートポンプ車が活躍しました。
コンクリートポンプ車は、ミキサー車からコンクリートを受け取り、それを長いホースを通じて指定された場所へスムーズに流し込む機械。高精度で効率的にコンクリートを打設できるため、大規模な工事には欠かせない重機です。
コンクリートを注入する作業中、職人さんから「取りがいい」という業界用語を教えてもらいました。これは、今回のように平らな場所にコンクリートを均一に注入していく比較的容易な作業を指す言葉だそうです。さらに、一輪車のことを「猫」と呼ぶことも教えていただきました。「猫」という呼び名の由来には諸説あるようですが、一説では、一輪車が猫のように前後にスムーズに動く姿からその名がついたと言われています。こうした現場ならではの言葉に触れると、工事の奥深さや職人さんの知恵を感じます。
コンクリートポンプ車から注入されたコンクリートは、職人さんがバイブレータを使って丁寧に充填していました。バイブレータは、コンクリート内部の気泡を取り除き、「じゃんか」を防ぐために使用します。 じゃんかとは、コンクリートの中に空気が残ったり、隙間ができたりしてしまう現象で、仕上がりに影響を与えるだけでなく、強度や耐久性が低下する原因となるものです。そのため、バイブレータを適切に使用して隙間なく充填することが重要です。
しかし、バイブレータの使用もやりすぎは禁物。過剰に使用すると、逆に材料が分離し、品質に悪影響を及ぼすことがあります。この微妙な加減が、職人さんの熟練の技の見せどころ。隅々まで気配りされた丁寧な作業により、完璧な仕上がりが実現しました。
今回の2回目のコンクリート受入と打設作業の成功により、浄化槽工事がさらに一歩進みました。現場の職人さんたちの技術とチームワークによって、工事は順調に進行しています。
今後も新棟建設に関わる進捗や、現場でのエピソードをお届けしていきますので、ぜひお楽しみに!