こんにちは、長野大学です!
新棟建設工事、現場の基礎工事が進んでいます。
コンクリートの型枠が次々に組まれ、そこへコンクリートが打ち込まれていく・・・その裏側で大活躍している秘密道具をご存知でしょうか?
その名も「セパレーター」、通称「セパ」です!
セパレーターは、型枠工事に欠かせない金物。
コンクリートの型枠が外れたあと、壁や柱がピシッと垂直に仕上がっているのは、このセパのおかげなのです✨
コンクリート打設時には型枠に大きな圧力がかかります。
このままだと型枠が歪んだり壊れたりしてしまいますが、セパレーターで内側に引っ張って固定することで、型枠を図面通りの位置にしっかりとキープ。
コンクリートの厚みや寸法もこのセパによって決まるという、まさに**“影の主役”**なのです。
Bセパ
Cセパ
🔷 B型セパレーター(Bセパ)
Pコンと呼ばれる部品とセットで使います。
▶ Pコンとは?
Pコンは、セパレーターの両端に取り付けて型枠を外側から固定するキャップ状の部品です。
コンクリート打設後に型枠とともに外され、壁面には**円い跡(Pコン跡)**が残ります。
▶ 使用場所と効果
Bセパは、外壁や打ち放し仕上げのような見える部分に使用されます。
Pコン跡を意匠として見せることもありますし、防水処理のポイントにもなります。
🔷 C型セパレーター(Cセパ)
Pコンを使用しないタイプのセパレーターです。
▶ 特徴と処理方法
打設後も型枠の中に残り、型枠解体後に先端が突き出すことがあります。
この出っ張りは専用の器具で折って処理します。
▶ 使用場所
Cセパは、基礎や地中梁といった地面に埋まる場所で使用されます。
外から見えない部分とはいえ、あらかじめ錆止めを施しておくなど、しっかりと配慮されています。
セパの取り付け作業は、単純そうに見えて実はとても緻密な仕事。
型枠工事は建物全体の“歪みゼロ”の土台をつくる重要な工程なので、一つひとつのセパも正確な位置にセットされます。
地味ながら「段取りが命」!
職人さんたちの手によって、今日も新棟の基礎が美しく仕上がっていきます。
基礎の型枠がびしっと整然と並んでいるのを見ると、現場のチームワークと職人さんたちの技術に感心します。
そんな陰の立役者「セパレーター」に、今日はちょっとスポットライトを当ててみました🌟
次に現場を訪れたときは、ぜひ型枠のあちこちに取り付けられている「セパ」にも注目してみてくださいね!