こんにちは、長野大学です!今回は、新棟建設の準備として進められている「浄化槽工事」の進捗状況をお伝えします。浄化槽の埋設工事が進む中、建物の安全性を確保するために重要な「配筋検査」と「コンクリートの受入検査」が行われました。どちらも建築工程で欠かせないステップですので、詳しくご紹介します!
浄化槽を支えるコンクリート躯体には、設計通りに鉄筋を組み込む必要があります。この「配筋検査」では、設計監理者立ち合いのもと、鉄筋の配置や結束の状態が厳しくチェックされました。主に以下のポイントが確認されました。
鉄筋の間隔: 鉄筋同士の間隔が設計図通りで、強度を損なわないか。
かぶり厚さ: 鉄筋とコンクリートの間に適切な厚さが確保されているか(これにより鉄筋が腐食しにくくなります)。
鉄筋の径と配置: 使用されている鉄筋の太さや配置が図面通りか。
結束の状態: 鉄筋を固定する結束線が適切に取り付けられているか。
これらの確認に加え、浄化槽の底部分や壁部分での鉄筋の重なり具合や、補強筋の取り付けも細かくチェックされました。鉄筋が正確に組まれることで、コンクリートの強度や耐久性が確保されます。この日も慎重に検査が進められ、無事に合格となりました!
配筋検査が終了した翌日、現場ではコンクリートの受入検査が行われました。コンクリートは建物の基盤を支える重要な材料であるため、打設する前に品質が適正かどうかを細かく確認します。以下の検査項目が実施されました。
スランプ試験: 生コンクリートの固さを測定し、流動性が適切であるかを確認します。スランプコーンという器具にコンクリートを詰めて形を崩し、その沈下量を測定することで固さを判定します。
空気量試験: コンクリート内部に含まれる空気量を計測。適切な空気量が確保されていることで、耐久性が向上します。
圧縮強度試験用サンプルの採取: 打設後にコンクリートが設計通りの強度に達しているかを確認するため、サンプルを採取し、後日試験します。
温度管理: 適切な温度で施工されるように、コンクリートの温度も測定されました。
これらの検査をすべてクリアした後、いよいよコンクリートの打設が開始されました。適正な品質が確認されたコンクリートが使われることで、躯体全体の安全性が確保されます。
受入検査を終えたコンクリートは、現場での注入作業へと移りました。今回はバックホウ(ショベルカー)が活躍し、コンクリートを運ぶための「コンクリートバケット」を吊り下げ、型枠に慎重に注入していきました。
バックホウのアームが大きなバケットを器用に動かし、型枠にコンクリートを流し込む姿は、まるで重機と人間が息を合わせたダンスのよう。その間、現場の職人さんたちは流し込まれたコンクリートを均等に行き渡らせるため、工具を使いながら素早く整えていきます。こうしたチームワークにより、無駄なく効率的に作業が進められました。
配筋検査、コンクリート受入検査、そして注入作業を経て、浄化槽工事がさらに一歩進みました。これから新棟建設に向けた工事は本格化していきます。浄化槽は新棟の排水システムを支える重要な施設です。地道な作業と確実な検査を重ねながら、工事が安全に進んでいることを実感しました。
引き続き、新棟建設の進捗をお届けしていきますので、お楽しみに!