こんにちは、長野大学です!新棟建設プロジェクトの“地中の主役”、地盤改良工事がこのたび無事完了しました!
およそ1カ月間にわたり、新棟直下180か所の柱状改良を行なう、新棟の“土台力”を高めるための最初のイベント。地中の工事のため見えない部分ですが、この見えない部分こそ新棟の構造を支える礎(いしずえ)です。
今回採用されたのは、地盤改良杭工法。これは、地中にスラリー状のセメント系固化材を注入し、土としっかり混ぜ合わせることで地盤を改良する工法です。地上からは見えない地中で、まさに“縁の下の力持ち”として、建物を支えるべく地盤を強化していくのです。
この見えない作業を黙々と担ってきた直径1.6メートルの攪拌(かくはん)ヘッド。工事前にはしっかりと塗装されていたこのヘッドも、180本の改良杭を掘削・撹拌してきた結果、塗装はすっかり剥がれ落ち、ピカピカに磨き上げられた金属の地肌があらわに。まるで現場の勲章を身にまとったように、「俺、やったでしょ?」とでも言いたげなその姿は、感動的ですらありました。
この工事では、キャリブレーションや試験杭施工により施工手順を確認した以降、180か所の改良杭一つひとつについて、丁寧に確認と調整を行いながらを施工が進められました。現場では、スラリーの比重や注入量の管理、撹拌ヘッドの回転数、深度など、あらゆる数値を厳密に管理する精密なオペレーションを積み重ねました。
杭打機の解体作業の合間に現場の職人さんたちが「この工事が終わると、いよいよ次は建物の姿が見えてくるなあ」と、感慨深げに話している様子も見られました。
長い冬の間に大地の中で進められてきた工事が、いま、確かな成果となって地表に現れようとしています。
いよいよ次は基礎躯体工事がスタートします!新棟建設プロジェクトは、“見えるカタチ”の第一歩を踏み出す時を迎えました。