責任あるAI
保科学世・鈴木博和著
暴言を吐くSNSの会話ボット、顔認証での誤認識や不適切なプライバシー管理――AIの利用に関連し、近年多くの問題が発生している。だからこそ、AIの開発に携わる人間には「信用と信頼の構築」という思想が不可欠だ。本書のテーマは、AIとそれを活用する企業や組織が備えるべき倫理観。技術面でのリスク管理や企業内の方針策定など、各国企業の実例を紹介。人とAI、双方の良さを認め、AIの力で人の能力を拡張する時代を展望する。●東洋経済新報社・2200円
聖教新聞 新刊短評 2021.11.9 七面