聖教新聞1面名字の言2021.2.9
名字の言 書の校正は「塵を掃うが如し」
2021年2月9日
中国の古典に「書を校するは塵を掃うが如し」という言葉がある。「書物の校正は、その度ごとに誤脱などが発見され、いくら塵を払っても払い尽くせないように、完全無欠を期することは至難」(広辞苑)ということ▼本社にも校正を担う部署がある。新聞や書籍の校正で、訂正する文字は主に赤色で書き込むことから赤字と言うが、赤字をなくす校正は、まさに「塵を掃うが如し」。冒頭の言葉は三十年来、校正を担当する先輩の座右の銘▼今年1月、高品質のコーヒー豆の販売店を新装開店した夫妻がいる。こだわりの一つが、自家焙煎した豆を手作業で選別する「ハンドピック」。割れたり欠けたりした不良の豆を丁寧に取り除くからだろう。ショーケースには、粒がそろったきれいな豆が並んでいた▼同じ豆でも焙煎が異なれば、味わいや香りといった個性は大きく変わる。焙煎のやり方も、その日その時の気象条件で異なる。「だから毎回が真剣勝負。過去のデータを参考に、コーヒー豆と対話しながらの作業です」。地域ブランドにも認定され、信頼の輪を広げる▼「苟に日に新たに、日日に新たに、又た日に新たなり」(『大学』)。慣れや油断を排し、日々、新たな挑戦と努力を重ねる。その真剣勝負の中に歴史は創られる。(川)
森は鹿沼転入前、東京・国立市に住んでいました。左の文章のご夫妻は斜めはす向かいでした。これを読んですぐ電話しました。聖教新聞の全国版に出るということは、その日のうちに翻訳されて全世界に広がり未来に残るということです。2021.2.9
珈琲工房 チェリーランド
〒186-0003
東京都国立市富士見台1-24-12 サンケーコーポ富士見台1F
TEL・FAX : 042-505-5938
桜梅桃李の実証を咲かせ2021年2月12日
広布最前線を走る友
若き日の池田先生が広布拡大の突破口を開いた「二月闘争」は、現在のブロックに拡大の焦点を定めたことが大きな要因の一つだった。組織の最前線の躍動が広布の未来を決するという方程式は不変である。花咲く春へ向け、リーダーが自分らしく桜梅桃李の実証を築いている。
コーヒーで皆を温めたい
国立常勝区・西町支部
鈴木茂樹さん 本陣長
“地域の人々に喜ばれるために、自分には何ができるだろうか”
大好きなコーヒーの道を究め、最高の一杯を提供すると決め、50代で自家焙煎のコーヒー店をオープン。以来、13年間、地域住民らに愛されてきた。
しかし、コロナ禍により、本年1月、コーヒー豆の販売専門店で再出発。苦渋の決断ではあったが、“自分の持ち味を生かせる道だ”と心新たにスタートした。
就業形態がテレワークに変わり、自宅で愛飲する客も増えた。
コーヒーを通して、心も温かく――その思いは本陣長としての姿勢にも重なる。
鈴木さんと同様に、コロナ禍という烈風の中、家族を守るために奮闘する同志がいる。「共に負けずに、必ず乗り越えよう」と温かい励ましを送り続ける。