2024年10月5日、東京・目白大学で開催された中検スピーチコンテストにおいて、国際経済学科二年生の大橋快さんがスピーチ部門の審査員特別賞を受賞しました。
スピーチ部門は主催者側が指定したテーマに沿った中国語のスピーチ原稿(500字以上600字以内)を作成して提出し、当日はそれをもとにスピーチを行い、その後中国語で質疑応答を行うものです。大橋さんは自身の経験に基づいたユニークなスピーチで会場を笑顔にし、みごと審査員特別賞を受賞しました。以下は、大橋さんの体験記です。
私は東洋大学に入学するまで中国語や中国とはまったく関わりがなく、大学入学後から中国語学習を始め、基礎である発音や文法事項を授業の中で学んできました。中国語の授業では厦門大学との交流や、経済学部が主催する留学生交流会などがあり、中国人学生との関わりが増えたことから、徐々に中国への興味も増してきました。また学外の日中交流にも積極に参加をすることも心がけていましたので、今回の中検のスピーチコンテストにも参加することを決意しました。
コンテストのため、約二ヶ月かけて準備しました。まず文章の構成を考え、自分の考えをよりよく伝えられる表現を中国ドラマのセリフなどを参考にしながら探して、原稿を作成しました。原稿が完成し、暗唱できるようになってから、四声や子音の発音を細かく意識して練習していきました。特にrの発音が難しかったです。最後にスピーチらしい表現の仕方を知るために、中国の俳優檀健次の朗読を何度も聞いて、自分の発音を修正しました。もちろん私一人ではできないことであり、指導をしてくださった渡辺千尋先生や同じ学科の中国人留学生の友達に協力してもらいながら、自分の伝えたい内容をより良く表現することができるようになったと思います。
当日は自分が上手く表現をすることができる自信もなく、知らない人が多い空間でもあったため、とても緊張していました。しかし、多くの人の前で中国語を使ってスピーチをすることができる機会でもあるので、楽しみという感情もありました。しかしいざスピーチが始まってみると、楽しいというよりやはり緊張が勝ち、ずっと足がブルブル震えていました。スピーチ中に想定外の笑いが起きてからは、自分も釣られて笑ってしまうというハプニングも起きましたが、結果的には練習を含め当日の本番が一番上手く表現をすることができました。
スピーチ後の質疑応答のため、事前に中国人留学生の友達に協力してもらい、聞かれそうな質問とその答えを準備していました。結局予想とはまったく違うことを聞かれましたが、質問内容を聞き取ることができ、自分なりの中国語で回答することができたと思います。
开始学中文后,我越来越喜欢中国。大学で中国語の基礎を学んだことによって、少しずつ自分自身の考えを中国語で表現することができるようになってきました。今後も中国語の勉強を続け、もっと自由にコミュニケーションが取れるようになりたいと思います。
当日のスピーチコンテストの内容は、以下のリンクから見ることができます。
中検スピーチコンテスト(一般社団法人日本中国語検定協会ウェブサイト)
https://www.chuken.gr.jp/speech/speech.html