MARSの流行を防ぐ
1.職業
2.業務分類
3.施設内看護の年数
4.訪問看護の年数
5.経験内容
このケーススタディが物語っているのは、互いにとって合理的な目的〔MARSの流行を防ぐ〕を達するために、保健師が患者や家族と、どのように協働するかである。
H氏は、5年前にインスリン依存性糖尿病(IDDM)と診断された37歳の女性である。彼女はアフリカ系アメリカ人で、世帯主であり、高校三年生の18歳になる甥と一緒に住んでいる。
彼女は最近、結婚式に出席し、一日中、新しい靴を履いていたところ、右足の小指に痛みが生じたが、その負傷に気づかないまま、一週間以上が経ってしまった。そのとき、彼女は医療を求めたが、治療のかいなく、つま先は壊死し始めており、四日前に切断されたところである。足指を切断したばかりで、運転ができず、地元の学校の秘書としての仕事から一時的に離れており、自宅療養している。
彼女の甥は、高校のフットボールチームのワイドレシーバーであり、フットボールの奨学金で大学に進学したいと考えているが、そのフットボール選手の間で、MARSが発生しつつあった。保健室の先生は、生徒たちの家族に、子どもたちがMARSの危険に晒されており、その大流行と戦うための全学プログラムを設けたと知らせるための手紙を送った。
H氏とその甥には、人種的および民族的な配慮が必要である。〔というのも〕アフリカ系アメリカ人のMARS発症率は、白人の2倍以上〔だから〕である。
#感染症患者のケア
6.出所
Leslie Neal-Boylan, Case Studies in Nursing. Clinical Case Studies in Home Health Care, Wiley-Blackwell, 2011.