患者の生活様式を尊重する
1.職業
2.業務分類
3.施設内看護の年数
4.訪問看護の年数
5.経験内容
Y氏は、結核を発症した32歳の男性で、妻と二人の小さな子どもがいる。彼は家族の大黒柱であり、厳格な家父長制的な家の出身である。 彼は家族を養わなければならず、すべての決定は、自分を通さなければならないと強く感じている。
健康管理の情報は、家族全員で共有されるべきではなく、個人に属したままであるべきだ。在宅ケアチームは、彼のケースにおいて、家族も含め、このような生活のあり方を尊重するつもりである。求められた場合には、内密に、そして家族に知られないところで健康診断を行うこともできる。
在宅医療機関は、男性看護師のみを派遣して欲しいというY氏の要求を尊重する。看護師は、それができない状況もありうるということを、Y氏と話し合うこともある。Y氏は、在宅医療機関が、自分の文化を尊重する姿勢を示して、こうした要求に対応するために手を尽くしてくれることに感謝している。
6.出所
Leslie Neal-Boylan, Case Studies in Nursing. Clinical Case Studies in Home Health Care, Wiley-Blackwell, 2011. P.107~122