家族が医療の決定をしてしまい、本人の意思が聞かれない場合
1.職業
2.業務分類
3.施設内看護の年数
4.訪問看護の年数
5.経験内容
患者本人と家族の間に、対立が生じることがしばしばある。私は、患者ががんと診断され、退院して在宅ケアを受けている場面に遭遇した。彼女の娘は「母親の医療の決定は全て自分がします」と言い張り、医師もこれに従った。娘の考えは、母親を〔積極的な治療から〕訪問看護によるホスピスケアのプログラムへ移行させることであった。だが、患者本人が何を望んでいるのか、誰も知らなかったのである。誰も彼女の意思を聞かなかったからだ。この患者はこれらのことを自分で決める権利を持っていないのだろうか。
6.出所
Smith,Ladd,Pasquerelia, Ethical Issues in Home Health Care,2nd ed. 2008, p.7