訪問看護師の不適切な発言に対して療養者から苦情を言われた
1.職業
訪問看護師
2.業務分類
3.施設内看護の年数
4.訪問看護の年数
5.経験内容
0さん、65歳女性。ALSの症状が進行してきており、精神的にも不安定である。Aステーションのほか、B、Cと現在3カ所の訪問看護ステーションから訪間を受けているため、B、Cステーションの訪問看護師の言動について苦情をもらされることが多くあつた。
例えば、「Bステーションのある看護師さんは私をいつも『おばあさん』と言って姓で呼ばれたことは一度もない。私はあの人のおばあさんではない」とか「Cステーションの看護師さんは、ある日予定よりも30分も早く来られたので『電話をしてくれたらよかったのに』と言つたら『大雪の中モタモタ電話する前に来てしまったほうが早い』とそっけなく答えたが、私のほうだって都合があり腹立たしかった」などである。
療養者一人ひとりの尊厳を大切にするという基本的な倫理観が意識されていないので|まないか。
心身ともに不安定な状況にある療養者に対する言葉遣いに慎重さを欠いている。
短い一言で相手との信頼関係を失っており、修復に困難さをもたらしている。
6.出所
杉谷藤子、川合政恵監修、医療人権を考える会著『事例で考える 訪問看護の倫理』(日本看護協会出版会)、2015年、p.125.
7.キーワード
#ALS #看護者の倫理綱領 #尊厳 #信頼関係