家族からの延命中止の要望
1.職業
医師
2.業務分類
3.施設内看護の年数
4.訪問看護の年数
5.経験内容
娘は、重度の認知症のために意思の疎通ができなくなった母の延命を続けてきた。患者には、胃ろうが造設されていた。しかし、娘は、延命で苦しむ母の姿を見て、もうこれ以上延命したくないと医師に伝えた。彼女は「命あるものを絶つことは人間のやる行為じゃないとわかっていても、私はそれをやらざるを得ない。見ておられない」と述べた。
医師は、胃ろうの中止が消極的安楽死に相当することを踏まえ、日本老年医学会の「高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン」(平成24年)に従って関係者のディスカッションを行った。関係者の多くは、家族の要望を支持し、延命中止の判断を下した。
6.出所
「NHKスペシャル 家で親を看取る その時あなたは」2013年4月21日放送