先入観を捨てる(スワコラム)

Post date: 2014/12/05 7:09:02

この度、J'sの有志でB型の会が立ち上がりました。(名称:J's B's)

とある日の練習後にみんなで食事をしていた際、私と同じテーブル周辺の大部分のひとたちがたまたまB型だったことで意気投合し、翌日には某SNSで「J's B's」のグループが設定されたのです。

このグループ、発足したのはいいのですがお互いのやり取りが本当に勝手気ままというか自由奔放でいつも収拾がつきません(含む私)。誰からともなくB型限定飲み会の企画の声が挙がるのですがその都度たち消えることいくたび、先日やっとのことでバーベキューが実現しました。(B型以外の方々にも参加いただいたおかげ?)

やはりB型は世間で言われているようにマイペースで気まぐれなのでしょうか?

科学的な根拠はないと分かりつつも、血液型でその人の性格や行動特性を分類してそれぞれの「あるある」で盛り上がる経験は誰しもあると思いますが、実際のところ人間の個性をたかが四つのカテゴリーで区分できるわけはなく(逆に言うと、四つの中のそれぞれで語られる特性のうち、ひとつくらいは自分に思い当たる節はある)、先のSNSで収拾がつかなかったのは特定の血液型の集団だからということではなく、不幸にもたまたまそのようなメンバーが揃ってしまった(笑)、ということなのでしょう。

さて、血液型で人を判断できないのと同様にバスケットでも先入観を持ってしまうことでせっかくの良いプレイのチャンスを逃してしまうケースがあるように思います。例えば、ゲームの最中、味方のプレイヤーに対して、

「A君はこのポジションからのシュートは苦手のはずだ」

→ だから、いまここでA君にパスを出しても無駄だ。

「Bさんは速攻のときいつも右側を走っているはずだ」

→ だから、いつも右側ばかり意識してパスを出してしまう。

敵に対しては、

「彼のカットインはいつもベースライン側だ」

→ だから、ベースラインだけ警戒しよう。

(でも、ストロングサイドから抜かれた)

「このチーム、スリーポイントシューターは不在だ」

→ だから、シュートチェックは甘くても大丈夫。

(でも、ガンガンに外から打たれた)

味方にせよ敵にせよ自分が予測していたのと異なる動きをされた場合の対処にとまどう経験はみなさんにもあると思います。まさに、先入観が邪魔をしているのです。

敵の動きを予測して先回りをする或いはヤマを賭ける、というのは時には必要かもしれませんが、いかなる状況においても「王道」を行く、つまりは基本に忠実になるということが大切なのだと思います。それは「どんなプレイヤーに対しても一対一では正しいポジショニングをする。」「どのシュートに対しても常にシュートチェックにいく。」といったごく当たり前のことを忠実に実行することなのです。

そして、もっとも大切で難しいのが「自分自身への先入観を捨てる」ということではないでしょうか。先の例でいくと「苦手なポジションでパスをもらったとしても、ノーマークであれば必ずシュートを打つ。」、「ファーストブレイクの時は、(自分の得意なコースばかりをトレールするのではなく)フロアバランスをしっかり見極めて走る。」といったことをどれだけ実践できるかどうか。

苦手なこと、未知なことに対する「怖さ」は誰でも持っているものです。 これを克服するチャレンジ精神(月並みな言い方ですが)を忘れないでいたいものです。

さらに一歩進んで、味方のプレイヤーが自分自身の先入観を捨てられるように、チームメイトがうまく「仕向けること」(=お膳立てしてあげること)、これこそが最高のチームプレイなのかも知れません。その結果、怖さが「楽しさ」に変わったらしめたものです。

ところで、J's B'sはいまのところメンバーは12名。加入したい方は代表のミカちゃんまでご一報下さい。ちなみに参加資格ですが、B型でなくてもOKです。 また、香港にいなくても大丈夫です(たぶん)。

懐の深い、寛容なB型のなせるわざです(笑)。

諏訪