シュートフォーム改善 - その1「ターン」
Post date: 2017/02/27 4:45:20
皆様もご存知とは思いますが、遅咲き3ポイントシューターを目指して、かれこれ2年ほどシュートフォームの改善に取り組んできました。ブログなどのシュートフォームに関する記事を読み、YouTubeのシュートフォームに関する動画をスロー再生し、実際に試しては取捨選択を繰り返し、ある程度は効果が出てきたと思ってますが身体に染み付いたフォームを変えるのはなかなか大変です。まだまだ綺麗なフォームとは言えませんが、理想のシュートフォームを目指してもうしばらくがんばっていきます。
人それぞれ体格や身体の使い方が違うので「絶対的に正しいシュートフォーム」というのは無いのでしょう。
それでも、多少の違いはあるものの、NBA選手のシュートフォームはどれも似たようものなので、シュートフォームの「正しい方向性」というのはあるはずです。個性的なフォームの人もいますが・・・。
で、せっかくなのでWebで調べた「正しい方向性」をここでみんなと共有したいと思います。多少でも参考になるのがあれば試してみてください。
「お前が言うな!」というつっこみが聞こえてきそうですが、そんなこと言わずに読んでください。ググれば出てくることばかりなので正しい情報のはずです。これを期に女子もワンハンドシュートにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
いわゆる「教科書通り」シュートフォームとして次のように教わることが多いのではないでしょうか?
- リングに正対する
- ボールをおでこの前に構える
- 肘を開かない
でもこれって窮屈じゃないですか?
初めてワンハンドで打ったとき、窮屈に感じませんでしたか?
「肘を開かない」のところが。
フォームを少し調整したり窮屈さに慣れてしまったりで、今では何とも思わないかもしれませんが、窮屈に感じないからといって窮屈でなくなったということではありません。窮屈ということは、無駄な力が入っているわけで、ボールの飛ばなかったり左右にズレる原因になります。
窮屈な理由は簡単。腕は身体の中心線上にないからです。リングに正対しボールをおでこの前に構え肘を開かない「教科書通りのフォーム」では身体の構造的に窮屈にならざるを得ないのです。
また教科書通りのフォームの弊害として、ボールの軌道と腕の運動方向が違う、ということがあります。シュートを上から見たところを図にしてみました。(絵心無くてすみません)
このように教科書通りのフォームではどうしてもシューティングアームに横方向の運動成分が入ってしまい、シュートが左右にズレる原因となってしまいます。
いいシューターほどボールが左右にズレないと言われています。あひるの空でもそんな言葉があったような。そんなわけで左右にズレる要因というのはシューターにとって致命的なわけですが、それを改善する方法が2つほどあります。
1つ目は「ボールを身体の右側に構える」方法です。ジョン・ストックトン、スティーブ・ナッシュなどがこのような打ち方ですね。
このように構えることで、シューティングアームの横方向の運動成分がなくなり、ボールが真っ直ぐに飛ぶわけです。YouTubeで子供にこのフォームを指導している動画を見たこともあります。ただ目線とボールの軌道にズレがてしまうので、慣れるのに時間が掛かりそうです。「正しい方向性」ではあるのでしょうが少数派ですね。見た目もカッコ悪いし。
これに対し、現在のシュートフォームで主流なのが、リングに正対せず「左斜めを向く」方法です。これを「ターン」と言います。
こうすることで目線とボールの軌道のズレがほぼ無くなり、リリースの瞬間にリングに対して腕を真っ直ぐに伸ばすことができるのです。また、リリースの瞬間に肩がゼロポジションになることもメリットのようです。
人それぞれターンの角度は違いますが、ジョーダンもコービーもカリーも、身体が左斜めを向いています。右肩、右足が前に出てます。フリースローでも同様です。
コービーはカイリー・アービングに「肘を手首の真下にいれろ」とアドバイスしたそうです。
ボールの軌道は必ず地面と垂直な平面を通ります。シューティングアームを地面と垂直な平面で動かせばボールもその平面を通るはずです。まぁそう簡単に理想通りにはならないんですけどね。とは言えターンすることでリラックスした状態でも肘が外に開くことなく(肘を手首の真下にいれて)ボールを構えることができます。
皆様もターンを意識してシュートを打ってみてはいかがでしょうか。
なお、ターンすると同時にボールを構える位置を右側にずらす必要があることをお忘れなく。
みうら