アジアカップを終えて - 男子ヘッドコーチ

Post date: 2017/05/05 12:01:15

第13回アジアカップ台北大会が終わりました。

男子の最終結果は5位と,目標として掲げた優勝には届きませんでした。

当日のベンチワークを任されましたが,予選リーグで負けてしまったことへの責任を感じています。来年以降につながるように,試合当日の様子を記録しておきたいと思います。

今年のチーム,ディフェンスは必ず通用すると思っていました。また,バスケIQの高い選手も多く,チームの雰囲気も良く,朝一のバンコク戦にすべてをかけるつもりでした。

<予選一戦目: 対 バンコク 25-32>

バンコクを倒せば優勝が見えてくるのはみんな同じ気持ちだったと思います。いい感じで気合も入っていました。J'sのスタートは #42 ショウ,#14 オカイチ,#56 ガガ,#5 ジュン,#11 ナベ で臨みました。全員ガードですね。 バンコクのエース #70廣瀬君はもちろん,ビデオを見る限り#66 坪井君はかなりの選手。ただ,J'sのディフェンスなら二人を抑え込めると信じていました。

序盤,いきなり#66にミドルを2本決められるが,それは想定内。一方J'sのオフェンスは慎重になりすぎて,打たされるシュートが多く,これは今後の課題です。ナベのスリーアテンプトがファールになり,ようやく落ち着きますが(3本決めたのはさすが),コート上での調整が必要ですね。試合の入りは重要ですが,結果はどうあれ積極的に攻めなければなりません。オフェンスはあまり練習をしていなかったので,やむを得ないですが,2Q,3Qに入っても,ボールが止まってしまう時間帯が多く,相手にとっては楽だったと思います。

試合中は興奮していてあまり記憶にないのですが,2Qに#66に決められたワンマン速攻と4Qに右ベースラインから#55に決められたスリーは防げたと思います。この2プレイだけはちょっと気が抜けてしまっていたかな。

結果的に3-5点差が詰まらずに惜敗となってしまいますが,十分に勝つチャンスはあったと思います。オフェンスリバウンドを含め,終始球際が強かったバンコク,これは見習う部分です。相手のコンディション云々もあったかもしれませんが,楽に優勝できたと豪語するバンコクチームも結構苦しかったのではないかと思います。打倒バンコクを目指して頑張っていきましょう。

<予選二戦目: 対 ハノイ 33-21>

バンコク戦の敗けが決まった瞬間,茫然としていましたが,切り替えていこう,の声。ショウでした。今回,彼は本当に頼りになる存在でした。

スタートは,#19トダケン,#44 植ちゃん,#2 アミ,#5 ジュン,#31 三浦。

切り替えていこう,と言ってもなかなかすぐには乗れず,相手の#24 に連続得点され,2Q途中まで10点差くらいのビハインドでしたか。

スタートに戻し,ディフェンスを激しくいこう,と指示したところ,10分足らずで20-0位のランで追いつき,そして逆転。初戦の敗戦をいまだ引きずっていたベンチワークのふがいなさを帳消しにしてくれました。隣では省吾が気合い入れろー!と激を飛ばしてくれて。

めでたく全員出場ができました。良かった。

ミヤムーは仕事をしましたね! グルメ本を開くにはまだ早すぎましたが。

<順位決定ラウンド一戦目:対 シンガポール 47-29>

試合前のミーティングにて,ハノイ戦のように全員で試合をしようと声をかけました。スタートはバンコク戦同様。相手のシンガポールはハードにプレイをするいいチームなので,序盤で畳みかけ,相手の戦意喪失を狙っていきました。

結果,スタメンの頑張りでその通りの展開になりました。スリーに速攻に,面白いようにオフェンスが決まりましたが,それもすべて激しいディフェンスからのものでしたね。これまた全員出場。7分流しのゲームで47点は素晴らしい!

相手に香港とはやりたくないと苦手意識を持たせることができたのではないでしょうか?

4Qに入り,準備できていますよ,とアピールしてきたミヤムー。スピンムーブから得点。またまた仕事をしましたね!

<順位決定ラウンド二戦目(5位決定戦):対 上海 21-12>

勝って終わりましょう!という意識の中,かつての伝統の一戦(?)に臨みました。5分流しながらも着実に点差をつけ,楽勝。

最後,4年ぶりにアジアカップのコートへ立たせていただきました。ありがとう。さすがに何もできませんでしたが,最後のパスはちょっとだけ盛り上がったでしょ?

ガガ,大会当日のみならず,特別練習のアレンジ,ありがとうございました。毎週コートを予約して,毎週参加して,感謝してもしきれません。

やがさんには色々相談に乗っていただきました。みんなの心に届く言葉を,と考えていましたが,なかなかチームを引っ張ることができず,選手のみんなが頑張ってくれました。

5位という結果でしたが,「J's アジアにあり」ということは見せることができたのではないでしょうか。各選手がバンコクチームとの差を考え,チーム内でも競争し,自分にできることを一つでも増やすことで,優勝という目標は達成できると信じています。

広州大会まであと1年。アミ新キャプテンの元,頑張っていきましょう。

スズキ