10月のコラム (しょーご)

Post date: 2015/10/27 4:43:15

伝説の白髪全力レイアップ桧垣さんから、コラムのご指名を頂きました省吾です。ご帰国前に指名を受けてから大分時間が経ってしまいました。。。しーましぇん。 文才溢れる過去の皆様のコラムがプレッシャー。鉄板のウンコ漏らし事件を披露しようかと思ったのですが。。。 今回は少し真面目に書こうかしらん。(たぶん)

最近日本にとってあまり良いニュースがないなか、ラグビーワールドカップでの日本代表の活躍は大いに日本を盛り上げてくれましたね。日本のメディアはどうも日本の活躍を誇張し過ぎるように感じるのですが、今回の快挙にはちゃんと世界からも賞讃されたいるようで嬉しい限りです。ラグビー経験者としても(そうなんです、自慢ですがU-19香港代表の経験があるんです)この快挙にとても興奮しました。結果としては決勝トーナメントに残れませんでしたが、ラグビーワールドカップでの大敗記録を持つ弱小国の日本が、優勝候補南アフリカを撃破、次のスコットランドには負けを記したものの、格上のサモアにまさかの大勝、決勝トーナメントへの道を断たれた後の米国戦もしっかりと勝利して、日本代表は誇り高く帰国しました。(予選で3勝しながら決勝トーナメントに進めないのは史上初)

ラグビーと言うスポーツは、簡単に言えば、30人の大男達が変てこな形をした一つのボールを追いかけ、それを相手の陣地に持っていくと言う至ってシンプルなスポーツなのですが、その過程でボールを前に投げたり落としたりしてはいけないという、他のスポーツにはない、ちょっとした矛盾とも感じられるルール(前に進むのに後ろにパスしなくてはいけないという)があり、それがこのスポーツを面白く、また、より一層奥深い物にしています。首より上、または空中でのタックル、その他悪質/危険なプレーでのペナルティーはありますが、基本的には体と体のぶつかり合い、掴み合い、押し合い。。。 ちょっとした格闘技のイメージ。 そんな原始的な一面が残るこのスポーツですが、スポーツマンシップの精神は非常に高く、どんな激闘の後でも、戦いが終われば両軍は仲間だという意味で、試合終了の事を「ノーサイド」というのは皆さんもご存じでしょう。因みに、ラグビーを象徴する有名な言葉をご存じですか?『Rugby is a game for Barbarians played by Gentlemen…』。有名な映画、「Invictus」(※注)にも出てくる言葉です。因みに映画の中では、サッカーに対して「Soccer is a Gentlemen's game played by Hooligans (Barbarians)」とサッカーをジョークでけなす セリフも出てきます。

(※注)1995年、ネルソン・マンデラが南アフリカ共和国の大統領に就任して間もなく行われたラグビーワールドカップ。マンデラはアパルトヘイトによる人種差別や経済格差の壁を打開する為に、南アフリカ代表チームの再建を図り、キャプテンであるフランソワ・ピナールと協力し合い、自国で開催されるワールドカップでの優勝を目指します。二人の人種を超えた友情が見どころ! 実話の感動的ストーリー、お勧め映画の一つです)

また、全く違う話ですが、ラグビーの試合前のロッカールームで、ラグビー選手が泣くと言うのはあまりにも有名な話で(日本では)、これは僕も経験しました。確かに、ただでさえ相手をぶっ飛ばしてやろうと興奮状態の試合前に、男同士が円陣を組んで、「ピッチに死にに行こう」的な?!クサイ言葉で吠えたら、それは感極まってしまうのは当たり前でしょう。あの武者震い的な感覚は、空手の試合の前にも経験した事があるのですが、何とも快感。ただ、皆で泣くのが当たり前と言うのは日本独特の物であり、ラグビーの試合前は「世界中の選手が泣く」と言うのは大きな勘違いなんですけどね。僕が試合前にポロロと涙を流している隣りで、チームメイトのガイジンさん達は、感極まって泣くよりも、怪獣や野獣のようになっていました。どう説明したらいいのかわかりませんが。。。

。。。最近、外国籍の選手が多い日本のラグビー界で、その選手たちは試合前のロッカールームでワンワン泣く日本人チームメイトの事をどう思っているんだろう。。。素朴な疑問。。。

前置きが長すぎて話しがそれてきた。。。

僕が書きたかったラグビーの話は。。。

厳しいシゴキに耐え抜いてという程の経験まではしてないものの、体を張ってチームの勝利の為にという精神は、ラグビーだと分かりやすいし実際に経験できて良かったと思っています。まさに団体スポーツの王道精神、『One for All, All for One』。僕にとってはこの考え方が自分に合っていると思うし、実際にとても好き。実践できているかはさておき。どの団体スポーツ、社会、日常生活にも反映できる精神である事は間違いないと思います。

さんざんラグビーの話をしましたが、もちろん、この精神はラグビーだけから学んだものではない! (やっとJ'sの話に)

僕は、J'sという諸先輩方が作ってくれた特別な環境で育ったわけですが、やっぱり長い間在籍すると色んな出来事がありました。こんな規模の小さいクラブチームでも紆余曲折がありました。皆真剣にバスケットをしたいがための衝突なんていくつあったか数えきれません。でも衝突はいいと思う。腹を割ってしゃべったら良い。(フィジカルな衝突はダメよ・笑) 過去には、大きな衝突が原動力になって最終的には素晴らしい結果をもたらした事もありました。人が入れ替わるクラブチームなんで、色んな人がいるわけで。ブレない事も大事ですが、その中でただ自分の意見のみを押し通しては上手くいくはずがないのは当たり前ですよね。やはりラグビーの精神、あるいは団体スポーツの精神で、皆でJ’sを盛り上げていきたいものです。お互い理解し合う労力は必要であって、その上でチームの為に最善を尽くす、と言うのが僕の理想です。

ただ一時期の僕も、「今までのJ's」に拘っていたことがあり、J'sとはどうあるべきかという身勝手な理想を持っていました。(尊敬する先輩方が多かったから、という事にします)が、今回の脚光を浴びたラグビーの記事を色々読むうちに、日本のラグビーが進化する為の新しいシステムの改革を恐れる人が(主にラグビー協会の重鎮さん達)日本のラグビー界の進展を妨げているという話を目にしました。ガーン。そういう人ってどの業界にもいるものですが、僕はそういう人にはなりたくない。

先述の映画「Invictus」でも、国家のインスピレーションになる為にラグビー以外の色々な課題を課せられて不満を漏らす南アフリカ代表選手たちに、キャプテンのフランソワ・ピナールが「時代は変わった、我々はもうただのラグビーチームではない。変わらないといけない」と言う場面が。感動するぜー! (含:映画の宣伝)

『最も強い者、賢い者が生き残るではなく、変化に対応できる者が生き残る』

- チャールズ・イキナリ・ダーウィン -

J'sも進化し続けながら、「お互いの為に」ベストチョイスを選んで行くことが大事なんです!(政治家のスピーチ風)

知らない方も多いかもしてませんが(昔の方々)、数年前から、日本人倶楽部の同好会チームではなくなりました。(日本人倶楽部側の経営方針の為) ただ、これからも参加される人々の誰もがが純粋にバスケを楽しみ、いつでも帰ってきたいと思うような場所であってほしいと思います。

長くなりましたが、今後とも宜しくお願い致します!

(次回はウンコネタです)

(以下業務連絡)

サイレントキラー様、勝手にハショってもらって結構ですので、上手く編集をお願いできませんかね。宜しくお願い致します。(笑)