2010年夏に約1ヶ月間NYに滞在した際、せっかくだからとヤンキー・スタジアムでヤンキース対マリナーズの試合を観戦した。(自分はレッドソックスのファンなのでレッドソックス戦が見たかったが、滞在中のレッドソックス戦の日程がビームタイムと重なったので諦めた。) 以下はその時の情報のまとめ。誰かの役に立つかも知れないので参考まで。
新ヤンキースタジアムはとてもきれいで明るく、雰囲気はとても良かった。天気も絶好のナイター日和で快適。試合はマリナーズのエースHernandezがすばらしいピッチングで、珍しく投打のかみ合った(失礼!)マリナーズが快勝。イチローも良い所でヒットを打っていた。ヤンキースは先発のBurnettが相変わらずピリッとせず、後ろに座っていた口の悪いニューヨーカー達はBurnettと契約したのはとんでもない金の無駄遣いだと盛んに文句を言っていた。試合前のセレモニー、始球式、"Take Me Out To The Ball Game"の大合唱、グランド整備の時のYMCAのパフォーマンスなど、テレビで見るのと違ってその場で体験するのはとても良かった。生で見るJeterもイチローも絵になっていた。
上の写真は試合開始直前の午後7時。2塁左側でJeterとCanoが何かしゃべっている。3塁のA-Rodは1打席だけで足をひねってベンチへ下がった。
この写真は5回表の開始時。写真で見るとすごく遠く見えるが、実際はもう少し近い感じだった。
<チケット入手方法> 出発前に日本からネット経由・クレジットカードで買った。色んなチケット購入サイトがある。自分は検索で見つけたサイトをいくつか比較して、Top Ticketというサイトで買った。色んな試合の組み合わせが出ているので、見たいやつを選ぶ。自分の場合はNYでのマリナーズ戦だったので、New York Yankees vs Seattle Marinersとなる。(最初に名前が来る方が本拠地) 望みの日程の試合でview ticketをクリックすると、球場の見取り図が出る。希望のセクションを選ぶと、いくらのチケットが入手できるか、前から何列目か、何席続きで買えるか、などの情報が出る。そしてその席からグラウンドがどんな風に見えるか写真まで表示されて、実に良くできている。決まったら決済へ進む。ここは通常のクレジットカードでの買い物とほぼ同じ。自分が選んだのは、3塁側ベンチの真上、Grandstand 422の前から2列目。定価$25のところ、$40だった。(ここはチケット売買サイトなので、誰かが「出品」したチケットを買い取るようになっている。MLB公式サイトなら定価だが、場所も選べないし使いにくい) 決済はしたが、本当に買えるのか、悪質サイトでだまされるんじゃないかと不安だったが、取り越し苦労だった。翌日にはチケットが確保されたとの確認メールが来て、2日後には発送しましたメール、4日後ぐらいにはもう自宅に配達されて驚いた。送付はFedExの国際便で送料だけでも$40取られた。(現地受け取りのオプションは無し) しかし向こうへ行ってからでは売り切れかも知れないと思うと不安だから、やはり出発前に買うのが安心だと思う。席はグラウンドから距離がある割には近く感じられた。スタジアム全体が見渡せるのも良かった。(上の写真の通り)
(重要:2012/8追記:このサイトで購入した3回目、2012年7月末のDodgers@Giantsの試合では、AT&T Park入り口で拒否されてしまった。チケットオフィスに行くと、球場スタッフが何か記録を調べた後、"This is a bad ticket"とのこと。なんでも、他のサイトでもう売れたのに、このサイトでも2重に売られたチケットに運悪く当たったのだろうとのこと。Stub Hubのような大手でなく、TopTIcketsのような小さなサイトでは時々あるんだ、気の毒だがもう一度別のチケットを買い直すしかない、と言われて唖然とした。帰ってSellerにメールで文句を言ったが返事なし。悪徳サイトでは無いようだが、それでもこういうリスクを覚悟で使って下さい。私は二度と使いません)
ヤンキースタジアムでどの席がいいか?はこのサイトが参考になる。ちなみに内野の下の方の特等席は$500-1000ぐらいしていた。Red Sox戦とか人気カードだともっと高いだろう。
<車でのアクセス>: NYのダウンタウン周辺なら地下鉄で簡単に行けるが、自分が滞在していたのはLong Islandの真ん中で100 kmも離れていた。電車で行くとナイターの場合帰れなくなるから、やはり車になる。 スタジアムまで車で行くと大変だろうから、郊外に駐車して地下鉄で、とも考えたが、せっかくだから話の種に車でスタジアムまで乗り付けることにした。結果から言うと、意外と簡単だった。
まず駐車場の事前確保。行ってから満車でうろうろするのは避けたかったので。スタジアム周辺の駐車場の予約サイトというのがあって、いくつかある駐車場のどれかを選び、カード決済で簡単に予約できて、レシートをプリントアウトして持って行ってさっと停められた。(どこの球場でもあるらしい。車社会のアメリカでは当然か。) 値段は$35ぐらいだった。高いが仕方ない。しかし駐車場が確保されているとは言っても、さすがにNY中心部へ入っていくのだから、渋滞で時間がかかるのは必至。自分の場合、自然渋滞に加えて工事にも巻き込まれてかなり時間がかかった。どの道を通るかのアクセスはヤンキースのサイトにも案内があるし、上記の駐車場サイトからも予約後に道案内メールが来た。
<入場> スタジアムでは、試合を見るだけでなく色んなモニュメントもあり、早めに入場して場内を探検したい。しかし入場の際のセキュリティチェックが時間がかかるため、すぐには入れない。(カメラはOKだがビデオはダメ.バックパック、大きなカバンもダメ) 場内をよく見たい場合、相当早く行って、ゲートの前で並んでおき、開場してすぐに入る必要がある。自分の場合、着いたらゲートは既に大混雑で、入場に相当時間がかかった。入ったら、かろうじてビジターチームの打撃練習はまだやっていた。(イチローも打撃ケージに入っていた) この時点では、どこのチケットを持っていても、内野の最前列の方まで出て練習を見学できる。ところが試合開始が近づいてくると、係員がやってきて「このセクションのチケット持ってる?」と尋ねてきて、持っていないと追い払われる。結局、場内を探検する時間は全然なかった。
試合前、マリナーズのバッティング練習を見学する人たち。
味方のバッティング練習中に球拾いをするイチロー選手(中央)。
<ブロンクスで夜中にパンクしたら?> 試合を満喫してさあ帰ろう、と車に乗り込むと、駐車場出口の係員がこっちに向かって"You have a flat tire, sir!"と叫んだ。flat tireなどという言葉は長い間忘れていたが、もちろん意味はすぐに判った。時間は午後11時。まさかこんな所でこんな事になるとは。レンタカーだったがスペアタイヤはもちろん積んであった。しかし何とジャッキとレンチが積まれていない! お手上げである。(JAFは来てくれないし) とりあえず車の中をごそごそやると、レンタカー会社のEmergency連絡先があった。携帯で電話したらすぐにつながったが、ここからが大変だった。Road Serviceに連絡してくれて、しばらくしたら電話がかかってきたが超早口のにいちゃんで何言ってるか判らないし、こちらの場所を説明するのも苦労した。Yankee StadiumのGate 4の正面だと何度言っても、そんなところに駐車場無いと言ってくる。なんでやねん、と思ったが、自分がin front of Gate 4と言ったのが悪かったらしい。across from Gate 4と言えば良かったのだが、どうも球場側ばかり見ていたらしい。(駐車場は交差点を挟んで反対側) 外国語の距離感は難しい。やっと来てくれて、あっという間にスペアに交換してくれた。しかし彼の到着まで待っている間はかなり不安だった。Yankee StadiumのあるBronxは決して治安の良い地域ではなく、怪しそうな連中も結構歩いていた。何とか出発して、宿にたどり着いたら朝の3時頃。今となっては笑い話だが・・・。