2019/12/28
今年最後の仕事は、PCの更新とデータ移動。居室のデスクトップPC、ノートPC、宿舎のデスクトップPCをすべてWin 10マシンに入れ替えた。別にWin 7で困らないからずっと使ってきたけど、1月のWin 7サポート終了後はネット接続できなくなるから、やむなく更新。(結局VistaとWin 8は全く触らず)
初めて自分でPCを買ってからちょうど25年ということで、比較すると以下の通り。
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CPU / RAM / データ容量 / OSの順に、
<1994年>
DX486 80 MHz / 8 MB / HDD 800 MB / MS-DOSとWin 3.1併用.
<2019年>
Core i5 (6コア×3 GHz) / 8 GB / SSD 256 GB+HDD 1 TB / Win 10.
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RAMと容量は3ケタ増えている。クロック数も6コア×3 GHz=18 GHz相当とみなすと200倍になっており、2桁以上になっている。このペースが続くと、25年後はRAMが8 TB, 容量が1 PBになり、コア数も1000ぐらいになるかも?(クロック数はもう上がらないと仮定しているが、何かブレークスルーが起きるか?)
新しいマシンは起動が速くて快適。心配していた古いソフトもちゃんと走るようで一安心。これならもっと早く更新すればよかった(笑)。
2019/12/9-10
「スピン軌道結合に係る研究会」(伊豆長岡温泉京急ホテル)参加、発表。
電通大の伏屋先生が中心になって毎年開催されている研究会に、今回は黒リンが一つの主題ということで、呼んでいただいて、高圧と磁気光学の話をしてきた。参加者15人ぐらい、制限時間もゆるく活発に議論して、夜も深夜まで部屋で物理の話をする合宿スタイルで、とても楽しかった。そして、とても勉強になった。
近くに韮山反射炉があるので、ちょっと早く家を出て見学。展望台からの写真は、左下に反射炉、右上に富士山と2つの世界遺産が収まるはずだったのだが、残念ながら富士山は雲に隠れて見えず。
2019/12/4
研究会「強磁場コラボラトリーによる強磁場科学の新展開」(阪大豊中キャンパス)参加、発表。
黒リンの磁気光学ネタで発表。3日間の研究会は面白そうな発表がたくさんあったが、会議やらなんやらで自分の発表がある2日目しか出られず残念。写真は阪大坂を登る途中で撮ったイ号館。(今は阪大会館と呼ばれている)
2019/11/21-24
SPring-8出張。前回に続いて、室温で遠赤外の実験。結局、現在測っている半導体物質はどれも10 GPa以上で大きくスペクトルが変化することが分かった。
2019/11/9-10
化学会中四国大会(徳大常三島キャンパス)
2019/11/12-13
名大で集中講義。普段は化学の学生に物理の話をするので大変なのだが、今回は物理工学系の学生さんが対象で、いつもと違って楽しかった。曽田先生にお世話になりました。長谷川研の高圧実験装置をいろいろ見学させてもらったのも、非常に参考になった。ますますレーザー加工機が欲しくなった。(ガスケットに穴を加工するやつ)
2019/11/8
CeRhIn5とYbNi3Ga9の高圧赤外分光の論文をやっと出版。SPring-8で2009-2013年の5年間にパワーユーザー課題で実験した内容だが、その後いろいろあって論文にできずにいたのが、やっとこさ論文になった。国際会議論文ではない正規論文を出すのは、なんと2013年以来6年ぶり。研究者としてはもう終わってる感があるが、とにかくBetter late than neverということで、たまったデータを論文にしていかねば。
2019/10/27-31
SPring-8出張。前回の反省より、まずは室温をちゃんと測ろうということで、遠赤外の実験。途中で1日、サイクルの谷間でビームの出ない日があり、DACの再仕込みをして、とにかくあれこれ測った。
2019/10/23-25
高圧討論会(札幌・北海道立道民活動センター)参加、発表。
例年高圧討論会は11月後半だが、今年は札幌ということで、1か月早い開催。ホテルは北大のすぐ目の前で、キャンパス内の紅葉がとてもきれいだったので、セッションの合間に写真を撮りに行った。
2019/10/11-14
SPring-8出張。高圧低温中赤外の実験。初めて測る物質で、大体これぐらいの圧力・温度で圧力変化がでるかなという見込みで行ったのだが、変化は全く見えず。室温の圧力変化を大学でちゃんと見ずにぶっつけ本番でやったのが大失敗だった。
2019/9/24-27
SCES 2019(岡山国際会議場)参加・発表。
Yb系の高圧赤外分光でポスター発表。SCESに出るのは久しぶりで、いろいろと情報交換もできて非常によかった。直前に家族の入退院があって時間的余裕がなく、ポスター未完成のまま岡山入りし、ホテルでファイルを仕上げてコンビニで印刷して完成(A4だけど)。便利な世の中になった。
2019/7/22-23
SPring-8出張。また中国からの高圧ユーザー支援で。
2019/7/2-5
SPring-8出張。熱電物質、MI転移を示すf電子系の高圧遠赤外分光。
最近はずっとNaClを圧力媒体に使っているが、半導体物質を遠赤外で測るときにNaClはまずいことに今になって気付く。NaClは200 cm-1付近に光学フォノンによる強い反射バンド(いわゆるReststrahlen band, 残留線バンド)を持つから、試料の横も背後も鏡をおいているような状況になってしまう。今後、遠赤外の圧媒体は、フォノンが100 cm-1以下にしか出ないCsI(ヨウ化セシウム)を使うことになりそう。
2019/6/27
息子が大学に入って非常に助かったことは、徳大ではアクセスできない電子ジャーナルをダウンロードしてもらえることである(笑)。さすがにこれは無理か?と思うやつでも、ちゃんと落とせる。さすが大きな大学は違う。徳大ではもうPRBもPRLも落とせなくて困っていたのだが、少なくともあと4年は心配しなくてよくなった。
2019/6/18
今年も阪大ナノプログラムの社会人向け授業。去年時間が不足気味だったので今年は早めにやったら、えらい時間が余って焦った。光物性の理論の部分のスライドも修正の必要有り。これは来年への宿題。
2019/5/23
今年は学生実験を少しだけ分担することになった。野口先生が立ち上げられた実験で、FT-IRでアルコール水溶液の赤外吸収を測って濃度を定量分析する内容。とにかく実験室の装置を使って実験を経験させよう、という事で。化学科の学生実験と言うことで、自分も教養の化学実験以来35年ぶり?で白衣を着たのだが、暑くてしかもうっとうしい(笑)。メスフラスコにホールピペット、などなど、ほとんど触ったことのない器具ばかりで修行。
2019/5/10-13
SPring-8出張。野口先生の課題と、ユーザー支援で。
2019/4/20-22
SPring-8出張。ユーザー支援で。カーネギーのMaoがディレクターを兼任する中国の研究所から、100 GPaに加圧したDAC持参で実験に来られた。やはり100 GPaとなると試料スペースはかなり小さい。ルビー蛍光も使えないから圧力モニターはダイヤのラマンで、BL43IRでは対応できず、高圧物性BLのラマン装置で測っていた。
2019/4/1
理工学部教務委員長としての初仕事は、新入生オリエンテーションでの教務関係ガイダンス。
それよりこの日最大のできごとは、科研費をまた外したことである(泣)。今年は行けると思っていたのだが。そして夕方、今後のことを色々考えていると、分担者になっていた課題の代表の先生から、採択されたとのメールをいただいた。本当にありがたい事で救われた形だが、来年はとにかく何とかしないと。
2019/3/25-26
SPRUC第1回BLsアップグレード検討ワークショップ 参加
SP8のアップグレードに関しては、赤外だけでなくSXコミュニティも微妙な立場にあるようだ。東北に良いものができるのだからSP8にもうSXは要らない、という某氏の発言に強い違和感を感じたのは自分だけではないはずだ。
2019/3/9
息子が大学に合格した。よかったよかった。結果的に親子で同じ大学の同じ学部に通うことになった。学科は違うけど。(オヤジを見て育って、物理なんかいやだと思ったのかも)
2019/2
各種発表会終了。教務委員の仕事多すぎて沈没。
2019/1/26-29
SPring-8出張。ユーザー支援の高圧実験で。
分子結晶で久しぶりにグリセリンを圧力媒体に使っての実験だったが、やはり大変。
2019/1/12
SPRUC放射光赤外研究会「強磁場中顕微赤外分光と高輝度放射光施設における赤外ビームラインの展望」
(博多バスターミナル9F会議場1)参加、発表。
放射光赤外研究会の代表として初めての仕事だったが、何とか無事に終えられて安心。
ご講演、ご参加いただいた方々、ありがとうございました。
2019/1/10-11
日本放射光学会年会(福岡国際会議場)参加、発表。