ベルリンに着いた翌朝、妻がコンタクトレンズを無くしたことが判明。時差ボケするとこういうことも起こる。その後旅行する先々でコンタクトレンズを探すことになる。今回の旅行で新たに覚えた唯一のドイツ語は "Optiker"=「眼鏡屋」。
ベルリンではいくつか Optikerを尋ねるが、殆どは1週間以上かかると断られる。しかし、ある店で英語の上手な女性店員がいて、かつ使い捨てソフトレンズが各種あった。ああ助かった、と思ってとりあえず度数の合いそうなのを試しに装着しようとすると・・なんと目に入らない。ヨーロッパ人、というか白人は東洋人よりも目がずっとでかいので、ソフトレンズも巨大。入らないのである。ハードレンズは1週間かかるとここでも言われ、あきらめる。
プラハでは眼鏡屋はあるが、コンタクトレンズがすぐ入手できるような店はなかった。せっかくの美しい風景もよくみえず、度のあってない古いめがねで頭痛ばかりする妻はぼやいてばかり。
さてウィーン。ここでついにハードレンズを入手、しかも即日。
オペラ座向かいの"Optiker"という大きな看板につられるように入り、大きな黒縁めがねの Peter Turkさんに事情を説明し、助けを乞う。うちではだめだが、別のコンタクトレンズ会社を教えてやるから、明日の朝そこへ行って見ろ、といわれ、名刺をも らってその場所へ行ってみる。入って受付の女性に英語で説明すると、また別の場所へ行けと場所と電話番号を教えてくれる。そこへ行くと、コンタクトレン ズ専門の近代的な Optikerで、視力を測ってもらって、ちょうど良い度数のレンズの在庫を調べてもらった結果、当日の夕方にはめでたく入手。その夜はオペラのチケットを取っていたのでちょうど間に合った。
これに懲りた妻は、帰国してから、即座に使い捨てソフトレンズを買いにいった。すると店の人はレンズの大きさなんか世界共通のはずで、そんなはずはない、と言ったらしい。しかし、現に、ベルリンで見たレンズは巨大だった。あんなものが我々の目にはいるはずはない。しかしドイツ人といえども子供は小さいはず だ。どうするんだろうか。