ナイメーゲンでの学会の帰り道、すばらしい音響で世界的に有名なアムステルダムのコンセルトヘボウでついにコンサートを聴いた。ただし残念ながらオーケス トラはコンセルトヘボウ・オケではなくて、北ネーデルランド・オーケストラというローカルオケ。土曜の夜、しかもラフマニノフのピアノ協奏曲3番とチャイ コフスキーの「悲愴」というポピュラーなプロで、前売りチケットは売り切れ。当日あさ9:00からlast-minute ticketを売るから、といわれて、15分前に行くと、約30人ほどの行列。一人で10枚近くも買い占めるオッサンがいて、3人ほど前で売り切れてし まった。(1人1枚の制限があるBoston Symphonyのラッシュチケットはこれに比べると公平。)夕方に再度出かけて、なんとか補助席を入手。30ギルダー=約2100円。
ホールに入ると、とても古くて歴史を感じさせる作りだけど、どちらかというと質素な感じ。マーラーやメンゲルベルグなど、ゆかりの深い人たちの写真がいろ いろと飾ってある。なんと改修工事が進行中で、ホールの壁や天井に足場が組まれたままになっていて、パイプオルガンにもビニールがかぶせてあり、そのまま でコンサートが続行されている。席はなんとトロンボーンとチューバの真後ろ。低音ばかり聞こえて、ピアノはよくわからないし、残念ながら有名な音響の良さ はよくわからなかった。(指揮はよく見えたけど・・Libermanというロシア人指揮者。)でも、ラフマニノフ1楽章のカデンツァ(オプションの方を弾 いていた。ピアニストはJohn Lillという人)で、がんがん響いていたので、ちゃんと前方から聴けば豊かな音響が体験できたのでしょう。
というわけで、次の機会には是非ともちゃんとした席で聴いてやろう、と思っています。(いつになることやら・・)