憶良らは 今は罷まからむ 子泣くらむ それその母も 我を待つらむぞ
教科書に載っている憶良のうたはこれですよね。働き方改革、仕事への考え方は現代的ともよめますね。
宴会の席上、盛り上がっている時に退出するのは気がひけます。家族を理由に席をはずすのは最も言いづらい。でも今はかっこいいくらいでしょうか。
奈良 長柄 大和神社(おおやまと)
奈良時代、遣唐使は出発に際して道中安全を大和神社で祈願しました。ちなみに日本出立最後の地は五島列島の福江島。国内教育旅行の訪問地ですよ。私が行った時には、「遣唐使ふるさと館」で休憩しました。
そして大和神社は戦艦大和の守護神としても知られています。2020/3/7
2020年の今年は日本書記献上1300年です。今年に向けて、2015年に建立されたそうです。
「好去(かうきよ)」は、別れの言葉。
「好来(かうらい)」は、無事に帰る意味です。
『万葉集』好去好来の歌
神代より 云ひ伝へて来らく そらみつ 大和の国は 皇神の 厳しき国 言霊の 幸はふ国と 語り継ぎ 言ひ継がひけり 今の世の 人も悉目の前に 見たり知りたり 人多に 満ちてはあれども 高光る 日の朝廷神ながら 愛の盛りに 天の下 奏した賜ひし 家の子と 選ひ賜ひて 勅旨戴き持ちて 唐国の 遠き境に 遣はされ 罷り坐せ 海原の 辺にも沖にも 神づまり 領き坐す 諸の 大御神たち 船舳に 導き申し 天地の 大御神たち 大和の 大国御魂ひさかたの 天の御空ゆ 天翔り 見渡し賜ひ 事畢り 還らむ日には またさらに 大御神たち 船舳に 御手うち懸けて 墨縄を 延へたる如く あぢかをし 値嘉の岬より 大伴の 御津の浜辺に 直泊てに 御船は泊てむ 恙無く 幸く坐して 早帰りませ
(神代から大和の国は神のいます国であると語り継がれてきた。尊い天皇に見守られ、たくさんの大和の国の人は暮らしている。天皇の命令で唐に派遣さる、その船出の時。神々の導きで無事に帰ってほしい。)
反歌
大伴の御津の松原かき掃きて吾れ立ち待たむ早帰りませ
(津を掃き清めて、あなたのことを立って待っていますよ。)
難波津に御船泊てぬと聞こえ来ば紐解き放けて立ち走りせむ
(難波の津に船が帰ったと聞こえて来たなら、衣の紐を解けるまま走ってお迎えましょう。)
左注 天平五年三月一日、良の宅に対面して、献ることは三日なり。山上憶良謹みて上る。