11「バーチャルな情報」
【補充問題】解答
補問一 ウ
補問二 機能が失われてしまう(10字)
補問三 情報を選択する際には、選択する人がどこを重要と考えるかという判断が必ず加わってしまうから。(45字)
【補充問題】解説
補問一
「独裁者」と「民衆」について書かれているのは、2・3段落なので、この部分で述べられていることと選択肢の内容とを比べて、正誤を判断しよう。「適当でない」ものを選ぶ問題であることにも注意が必要だ。
アは、「『愚鈍な民衆』に未来をゆだねた方が、誤りの少ない社会がつくられていく……と考えた」(8行目)、イは、「命令への異論や批判を許さない社会をつくること自体のなかに『誤り』がある」(6行目)とあるので、適当だとわかる。本文に「独裁者という自分の立場を正当化して判断する以上、独裁者はしばしば誤りを犯すし、その誤りを暴走させる」(6~7行目)とあり、「誤り」の原因が、ウにあるような「一人で判断」することだとは言えない。よって、ウは適当でないと判断できる。エは、「自分の生活や労働によって培われた……確信していた」(8~9行目)の内容に合うので適当だ。
補問二
9段落の最後に「獲得する情報量の増加が判断力の向上をもたらすのならインターネットに費す時間も有効になるが、逆に多くの情報を得ると情報に振り回されるだけで、判断能力が鈍ってきさえする」とあるのを押さえる。「こんな情報もある」「あんな情報もある」ということだけになってしまい、判断能力が鈍るというのだ。これは、たくさんの情報があるというだけのことで、情報としてそれ以上の意味や働きがない、つまり、〝機能が失われてしまう〟ということだと理解できるだろう。
補問三
情報を選択することで起こる問題を述べている18段落から、その原因を捉えてまとめよう。選択された情報は、意図はどうあれ、選択という行為そのものの中に、その人が何を重要と考えるかという判断が含まれるので、操作がされていることになるということ。文末を、理由を表す「…から。」「…ので。」などで結ぶことに注意だ。
解説板書など
12「思考バイアスと判断エラー」
【補充問題】解答
補問一 友人が夢枕に立ったことと、翌日その人が亡くなったことが偶然に一致したという仮説。
補問二 自分の信じた仮説に対して、否定的な情報よりも、肯定的な情報を受け入れようとする傾向。(42字)
(ある仮説に対して、それに合った事例のみで判断してしまい、反証事例を検討しないという傾向。(44字))
補問三 ウ
【補充問題】解説
補問一
「ある仮説」の内容は直前の文の「夢と死が偶然に一致した」と考えることをさしているが、設問文に「友人が夢枕に立った話の例では」とあるので、それだけでは説明不足だ。「夢」の内容が「友人が夢枕に立っ」たことで、「死」の内容が「翌日その人が亡くなった」ことだという内容を含めてまとめよう。
補問二
傍線部の直後に「一般に人は、否定的な情報(「あの人は犯人ではない」)より肯定的な情報(「あの人が犯人だ」)として受け入れる方が精神的負担は小さく利用しやすいので、自然のうちにそちらに傾いた思考をする」とある。また、前で「ある事件の犯人がAさんだろうという仮説を持てば」(17~18行目)、その仮説に傾いた思考をしやすいという具体例もあげられている。これらの内容をもとに解答をまとめよう。ただし、「ある事件」の具体例は、「自分が信じた仮説に対して」などのように一般化すること。また、5段落の初めの「ある仮説に対して、……反証事例を検討しない」の部分をもとに解答をまとめても可。
補問三
傍線部は、「サンプルの数が少ないと平均からのズレが大きいのが普通であるのに、それがあたかも平均であるかのように誤認してしまうというケース」の例としてあげられているので、「『あの医者にかかると女の子が多く生まれる』という噂となると怪しい」のは、その発信者や内容が疑わしいからではなく、その事例が少ないからだとわかるだろう。ア「科学的な根拠」に乏しいから信じられないということではない。イ「自分の体験を信じたい」というと「肯定性のバイアス」(5段落)に近く思えるが、ここはその例として述べられている内容ではなく、また本文中で「自分の……主張している」と判断できる要素はない。この段落でテーマになっているのは、サンプルの数の多寡が判断に影響を与えるということなので、エのように「発信者が不明である」から「怪しい」のではない。「関連性の錯誤」(4段落)の思い込みのように、オ「勘違いをしている」ということも述べられていない。
解説板書など