2学期中間範囲 13.14.15
15白洲正子「国際化と日本の文化」
【補充問題】解答
補問一 伊勢物語
補問二 エ
補問三 漢詩を作らなければ一人前として扱われないという時代に、和歌による私的な恋歌しか作らなかったから。(48字)
【補充問題】解説
補問一
『伊勢物語』は、平安時代に成立した百二十五段から成る歌物語で、その物語の多くが「昔、男……」という書き出しになっている。内容には男女の愛情にまつわるものが多く、その感動の中心に業平のものを中心とする和歌が据えられている。各段は独立した物語となっており、全体として在原業平らしい「男」の一代記のように構成されている。
補問二
情操教育とは、芸術・道徳・宗教などに対する人間の価値感情を養う教育のことで、「取り返しのつかぬもの」とはそのような教育の中にあった人間の心や価値観に関わることをさす。具体的には、次の4段落に、「たとえば」に続いて「小学一年生にオタマジャクシは読めても、日本の芸術一般が大切にしている『間』というものの微妙なニュアンスはつかめない」と例示されている部分がそれだ。つまり、西洋式の五線譜の音階を読む技術は習得しても、日本的な「間」というものの微妙なニュアンスはつかめなくなってしまっているということ。「間」とは、同じ段落に、「間という曰く言いがたい空白の時間の中に、言葉では表現しにくい多くのことがかくされている」ものだと説明されている。よって、「言葉では表現しにくいもの」としての「間」について述べられている選択肢エが正解。
補問三
業平が生まれた平安初期が「中国一辺倒の時代」で、「漢詩を作らなければ一人前には扱われなかった」時代だったとある。この時代背景も内容に含めることは必須だ。業平はそのような時代に、「生活の片隅に押しやら」れていた「やまと歌」(和歌)による「私的な恋歌」しか作らなかった。これが、業平が「才学なし」と馬鹿にされていた理由だ。
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