一学期中間考査の試験範囲は、テキストの【1】【3】【4】【5】です。
一学期中間考査
三【要旨】 地下鉄に乗った時、斜め前の若い女性が突然化粧を始めた。下車駅で盗み見た彼女の顔には、くっきりと鮮やかな別人の顔があった。友人は子どものころ、祖母が鏡台に向っているのを見てひどく叱られたという。鏡の前で自分のまなざしが自分自身へと折り曲げられ、一つの閉回路を循環するプロセスが他人の眼にさらされる恐ろしさを、友人の祖母は明晰に感受していたのだ。鏡にじぶんを映すことは、物質的対象としてのじぶんとじかに向き合うことで、じぶんの存在が寸断され、知らない次元に放置される不安に襲われざるをえないが、鏡の中には対象としてデフォルメされた〈わたし〉しか見えてこない。ひととひとが見つめあっているとき、わたしたちの身体全体がたがいを映しだす鏡になり、他者こそが第一の鏡なのである。地下鉄の中の女性は、あきらかに他者の存在を抹消していたのである
キーワード
アナロジー 1 類似。2 類推。類比。(329類似 の類語)
462辟易(「態度・行為」は逡巡、腐心、にべもない、頓着、一顧、反問、慇懃、咀嚼、残滓 などをチェック)
発展《補充プリントの解答と解説》を載せます。補充問題の本文はテキストです。
《要約》は模範解答冊子参照
4 『じぶん・この不思議な存在』
補充問題解答
補問一 存在にゆるみやすきまができ、「わたしらしくあらねばならない」という強迫観念から逃れることができる(48字)
補問二 ア
補問三 ことばの秩序のなかに入る前の原初の絶対的な固有性(24字)
補充問題解説
補問一 直後にある「存在にゆるみやすきまができてしまうからで」が一つ。「から」がヒント。一行目の文を受けた次の文の文末ですよね。ここが二つ目。二点をまとめましょう。
補問二 L20.21に答えの根拠がありますよ。
補問三 ( )の中に答えって意外ですね。問七の解説ページの青い部分に対応します。P32「絶えず消えゆくもの」に対応し、その説明としての( )に答えを求めましょう。少し複雑ですね。字数は大きなヒントでした。
解説板書など
関連ワード(「現代文」副教材『現代文単語』)
P190からの「自己・人間」を見ておこう!!!
5 『規範としての「意図」』
補充問題 解答
補問一 オ
補問二 Aア Bオ
補問三 他者を理解したい、他者から理解されたいという根本的な欲望が、意図のもつ規範的力を支えているということ。(51字)
補問四 Ⅰ規範的枠組 Ⅱ理解不可能
補充問題 解説
補問一
傍線部直後の「意図の表明は行為への結実が要求される」という部分に着目できれば、選択肢の正誤が判断できるはずだ。
ア 意図を表明した以上、行為の実行ないし実行への努力が×社会的にあるべき姿とされているということ。
「行為の実行ないし実行への努力」は社会性は関係していないので×。
イ 意図の表明とは×あくまでイメージとして行うもので、行為の実行ないし実行への努力は強要されないということ。
本文では「行為の結実が要求される」とあるが、それと逆のことを言っている。また「イメージとして行う」ということも本文中に述べられていないので×。
ウ 行為の実行ないし実行への努力という概念は、×意図の表明という概念をその内に含むということ。
「意図の表明」の中に「行為の実行ないし実行への努力」の概念が含まれるという関係であり、関係性が逆なので×。
エ 意図の表明は×頭の中で考えたことに過ぎず、行為の実行ないし実行への努力で具体化する必要があるということ。
「意図の表明」は行為を前提にしたものであるので、「頭の中で考えたこと」に過ぎないとは述べていないので×。
オ 意図が表明されると、自動的に行為の実行ないし実行への努力が当然のこととして求められるということ。
「意図の表明」は、「行為の実行ないし実行への努力」があって成り立つものだという本文の内容に合致するので正解。
補問二
Aは、空欄のあとで、「『矛盾した意図をもつ』とは、……ありえない」と、空欄の前の「相反する意図を同時に表明する人は……不可解」から導かれる内容を示しているので、ア順接の「それゆえ」が入るとわかるだろう。
Bは、直前の「極端に意志の弱いケース」について、コーヒーを飲むことを例に説明しているので、オ例示の「例えば」が適切と判断できるはずだ。
補問三
前の行に「規範的圧力は、ひとえにその行為主体がわれわれにとって不可解な存在であってほしくないという根本的な欲望にかかっている」とあり、それを受けて、「こうした規範的力を支える『岩盤』」という流れで説明していることから、「岩盤」とは、「行為主体が……根本的な欲望」のことだとわかる。さらに、あとの行で「われわれは他者を理解したいと思い、また、他者によって理解されたいと思う」と、「根本的な欲望」について説明を加えているので、この部分も含めて解答をまとめよう。
解答は、「……欲望によって意図のもつ規範的力が支えられている」のように受け身の答え方でも正解。また、解答例の「根本的な」はなくても可。また、16段落の表現を用いて、「『分かってもらいたい』『あてにされたい』という社会的欲望により意図のもつ規範的力が支えられていること。」(51字)などと答えても可。前の部分の内容のみで「行為主体が不可解な存在であってほしくないという根本的な欲望によって、規範的力が支えられているということ。」(52字)などと答えた場合は配点の半分で採点。
補問四
最後のまとまりの14~16段落に注目して、「行為」と「意図」や「意志」との関係を見てみよう。61行目に「意図は規範的枠組としてある」とあり、その意図の規範的圧力に忠実である「意志」によって、理解可能な行為が成立する。よって、その「意図」と「意志」を失った「行為」は、「規範的枠組」がなく、「理解不可能」なものとなる、ということ。
Ⅰは、「規範的圧力」も入りそうだが、これは「規範的枠組」が及ぼす力であるので、当てはまらない。
Ⅱは、「理解しがたい」「理解できない」など同意の語句があるが、空欄の前後とつながり、字数指定に合うのは、「理解不可能」だけだ。
解説板書など
キーワード
234概念(言語)
326規範(論理・思考)
166解脱(文化)