業平の足跡を追う!! その1 かきつばた(東京出発)
かきつばたと言えば尾形光琳の「燕子花図屏風」が思い浮かびます。毎年この時期に根津美術館で展示されます。もちろん伊勢物語に材を得ての創作はたくさんありますよね。知立に行く前に予習に行きました。GWということもあり、たくさんの人が見に来ていました。そして庭園にはみごとなかきつばたが群生しています。2018/4/30
業平の足跡を追う!! その2も かきつばた(知立到着)
三河八橋の無量寿寺は愛知県の花、杜若(かきつばた)で有名です。そこは有名な歌枕の地として、マニア垂涎の地です。GWのころに咲くのでなかなか行く機会がありませんでしたが、やっとやっと念願の愛知県知立市に行けました。2018/5/4
「史跡八橋かきつばたまつり」庭園の面積約13,000平方メートル、16の池(5,000平方メートル)に「かきつばた」が植えられているそうですが。地元のおじさんが「こんなもんじゃないんだ」とぶつぶつ。実は数年前に病気が流行って、やっとここまで復活した模様。残念ですが、今年は根津美術館の杜若を見れたので、我慢。
「唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ」
高校で習いましたね。この歌にかきつばたが隠れています。業平像と説明板と「からごろも〜」の歌碑です。明日はこどもの日、雲と青空がきれいな日でした。こいのぼりの準備によねんがありません。ここで業平は都を思い、歌ったのですね。
名残惜しいですが、無量寿寺と業平に別れを告げて、周辺の旧跡を巡りました。9世紀に業平の菩提を弔うための業平塚が築かれました。線路沿いの丘に「在原業平朝臣墓所」の碑。その隣に供養塔の宝筐印塔。昔日、街道を歩いているとこの塚があり、業平の墓所と聞く。旅人たちは業平のことを思い出し、人と語る。そんな想像をさせる風情が感じられました。近くにはその塚を守る人の御堂として創建された在原寺があります。
知立の業平伝承地のスライドです。
ご存知、京銘菓。もちろんここの八ツ橋が元となっていますよ。限定八ツ橋を購入しました。最後は知立神社のカキツバタ。
『伊勢物語』九段 東下り 前半
むかし、男ありけり。その男、身を要なきものに思ひなして、「京にはあらじ、あづまの方に住むべき国求めに」とて、行きけり。もとより友とする人ひとりふたりして行きけり。道知れる人もなくて、まどひ行きけり。
三河の国、八橋といふ所にいたりぬ。そこを八橋といひけるは、水ゆく河の蜘蛛手なれば、橋を八つ渡せるによりてなむ、八橋といひける。その沢のほとりの木の蔭におりゐて、乾飯食ひけり。その沢に、かきつばたいとおもしろく咲きたり。それを見て、ある人のいはく、「かきつばたといふ五文字を句の上に据ゑて、旅の心をよめ」と言ひければ、よめる、
からころも着つつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ
とよめりければ、みな人、乾飯の上に涙おとして、ほとびにけり。
杜若姫伝説
杜若姫の供養塔です。高さ約1メートルほどの写真左の宝篋印塔です。
説明板には「 杜若姫は小野中納言篁の娘と伝えられ、東下りの在原業平を恋い慕って、やっとこの八橋の逢妻川で追いついたが、業平の心を得ることができず、悲しんで池に身を投げて果てたと伝えられている。この塔は、姫をあわれみ、後の世に供養して建てたものと思われる。」とありました。