2023年7月26日-27日 私、Sさん 金沢大学名誉教授のA先生の一般向け野外講座の下見に同行させて頂いた。先生側はA先生、N先生、地元の方
25日夜に出発。26日午前5時頃の小黒川PA
恐らくこのバスの中で他の観光客から風邪をもらってしまった。長距離夜行バスは必ずマスクを持参しよう。
Sさんと共に移動。信濃大町駅でA先生らと合流。
この辺りで面白い岩石が取れるそうだった。概ね八方尾根の稜線あたりに露頭のある岩石が転石となってこの近辺まで流れてくるということだった。
変かんらん岩の一種である、かんらん岩が蛇紋岩化したあとに低温高圧型などの変成作用を受けてかんらん岩化したものがあるそうだった。しかも面白いことに再かんらん岩化した時に劈開のような亀裂が等軸状に入っており、それがきらきらと光る。最初にその岩石が発見された時は輝石岩として記述されていたということだった。
松川のcleavable olivineを発見した。その講釈を聞いているところ
カメラ越しでもよくわかる劈開性のあるかんらん石
内部にはトレモラ閃石が含まれているそうだった。
平川の河川敷から撮影。Hakuba47 マウンテンスポーツパーク横
車の駐車できる河川敷からすぐ横なので大変便利だった。この奥に見える稜線や左側などが論文では未調査区域だった。恐らくそのあたりのどこかにダナイトの露頭がある?
これはダナイト。かんらん岩の分化としてはレルゾライト(両輝石かんらん岩)から始まり、それからハルツバージャイト、ダナイトとかんらん石の割合が高くなっていく。同時に移動した元素が一部脈状に濃集する為、ダナイトになるとクロムスピネル等が目立ってくる。ハルツバージャイトにはクロムスピネルの脈があまり大きなものが見られないので恐らくダナイトに向かって反応が進む?
そば大盛り美味しかった。このあたりからだんだん風邪の症状が出始める。
ミルクとぶどう味。
S先生、N先生、地元の人、ご一緒頂きありがとうございました。
解散後についでなので、糸魚川ー静岡構造線の露頭やフォッサマグナミュージアムを見ていく事に。ついでに道中通りすがるので大教大の遠見山の家の場所をSさんに教える。少し辺境の地にある。
こんな姿をしている。記憶とそう変わらない光景。
フォッサマグナの露頭。しかし露頭の南側からは渡れないようだった。調べると西側と東側に駐車場があり、そこからここまで歩いて来れるようだった。
こちら側には枕状溶岩が見られるとのことだったので向かう。
少し不鮮明だが十分わかる。
宿泊する。
姫川の河口で翡翠を探しに行くことにした。
適当に探していると翡翠ハンターの地元のおじさんに声をかけていただいた。車の後ろに積んであるのはこれまでに採取した翡翠だという。よく見せてもらって目を養い、翡翠を取るコツを聞く。
プロのお話によると、翡翠は比重が大きいので波で動かされにくい波打ち際に多いのでそのあたりを探すと良い......。というのはあまりにも素人考え。そういった場所は毎日犬の散歩をしに来る地元のプロハンターに朝一に攫われるし、そういった話を聞いた翡翠を取りに来たマニアも探すので無いとのこと。理論的にはあまりない筈の波打ち際からかなり離れた場所を探した方が良いとのことだった。人間による選択的な淘汰が行われているのだった......。全く気が付かなかったので大変感心した。
このあとそれぞれ一つずつ見つかった。恐らく翡翠と思しき結晶面がよく見える。事前におじさんの車にあった本物の良質な翡翠を沢山見せて頂いたこともあった。おじさん本当にありがとうございました。
ついでに先ほど取った翡翠を鑑定してもらおうとしたが、丁度鑑定士さんがいない日だった...
よくわからないが私も地震計は作った事があるので構造をしばらく観察した。重く、シンプルな地震計ほど安定するので良い。
ついでにSさんの気になっていた処へ
そろそろ姫川のヒスイの原産地を見に行こうという話になり、向かった。