2024年11月1日-3日 愛媛県新居浜市東赤石山 私、O先生、H大学生、S大学生
10月27日に徳島県から始まる巡検だったが、資金難と普通に平日に重なっている為仕事があり、行けない。
愛媛部分について運転手がO先生だけになるのはあまり望ましくないだろうと参加した。
10/30に前日入りすることとした。どうやら愛媛行の夜行バスは無いらしかった。
夜行バスはマスクをつけずに乗ると喉が渇くしコロナに罹患した記憶があったので、念のためマスクを常時着用して病毒に注意した。
東横イン新居浜駅前に宿泊することとした。恐らくここが一番山側に近く便利。
この日の夕方頃に連絡があったが、どうやら4人が4人共別々のホテルに宿泊することになるようで大変驚いたのであった。
1の付く日なのでうどんが半額。釜揚げうどんを食した。
どうやら持病の内蔵の病気が大変悪化したので、新居浜市内唯一の内蔵の病院へ市バスで向かった。良いところであった。予備日を設けておいたのが功を奏したといえる。本当はこの日に自転車を借りて、市内の博物館などを複数見て回る予定だった。
市バスからの帰りに、新居浜駅前にある施設を訪れた。前からずっと気になっていた。市民センターと展示ブースがセットになったような場所で、常設の美術品展示などは無いような雰囲気だった。
山車?
現代的な懸架装置だ。ミュージアム内の移動に関しては合理的だと思う。もう少し幅を広げて二輪にしたら旋回半径も確保出来るし山車の進化系といえる。
内蔵の病気を診てもらっている間に営業時間を過ぎてしまっていたので残念だった。
丁度市展が開催されていて、様々な部門の展示がなされていた。私はこれが一番気に入った。
懐かしい。
新居浜駅前で3人を待つ。
S大学生さんの修士論文のネタになるかもしれないという電気石が含まれた変成岩を求めて歩き回るも、悪天候につき水量が非常に厳しい。直接彼に見てもらって対岸へ渡るのは危険と判断してもらった。
幽玄なるかなかそけし峡谷
赤くてきれいな橋
遠登志橋で記念撮影をしていると、S大学生の直近に巨大な枝が落下してきた。恐らく50cmずれていたら巡検どころではなく病院行きになるくらいの重さはあったろう。
私の中でこの巡検に関して抱いていた猜疑心とでも言うべきおそれが俄かに膨れ上がり始めた。
遠登志橋から少し上った登山口の始まりあたりに、塩基性片岩と泥質片岩の境界があり、その境界付近に電気石は一般的に濃集そうなのでここにもないかと思って当たりをつけておいたけれど(私が)......残念ながら泥質片岩のみであった。
私の見当は残念ながら的外れなのだった。
脇に河原まで続く階段を発見。これ幸いと河原で転石を見分する為に降りていく。途中酷く傾斜の厳しい場所がありよく滑った。
よく見るとアーチ部にかからないように架橋されている。非常に古い構造体なので確かにこれに命は預けたくない。
瀬場の巨大エクロジャイトを見に行くと、対面が崩落していた。エクロジャイト岩そのものも、なぜか非常に風化しており、研磨面には酸化鉄のような茶色でおおわれており、少しがっかりした。
個のすぐ横のトイレは無事だった。
巡検の計画で前々から是非行きたいと提案していたジェラテリア ジーロへ行った。雨も非常に強かったので都合良かった。ジェラート店への来訪をごり押しする私について煙たがられているような節はあったが、どうしても登山後にここへ行きたいという欲求があった。前日も行けたので登山当日も行けるということで2倍美味しい。
ジェラートのトリクルダウン
雨で少し体が冷えてジェラートは少し厳しかったかもしれないが、あまりにも美味しすぎて全て食べてしまった。多分暑い夏の日に登山の後に食べたら最高に美味しいだろう。この為に出来るだけ下山を速めて営業終了までの来店を優先するのは合理的だと思われる。
ジェラート店の店主と色々お話すると、愛媛大学や島根大学の岩石の研究者の方々ともお知り合いらしく、そういった話や具体的な露頭や岩石の見つけ方など様々な事を教えて頂いた。望外の幸運で色々な情報を教えて頂き大変為になった。
私のジェラート店来訪ごり押しは正しかったのだ。
お昼ご飯を別子ふるさと館で食べるように勧められたのでそちらへ向かう。コロナ禍は閉まっていたが、どうやら食堂があるらしかった。そこで紹介された地元の有志の方とあいさつし、修士等で論文を書く際の宿の見つけ方などお声掛け頂いた。
やはり私のジェラート店来訪ごり押しは正しかったのでは?
緑色片岩
新居浜市街へ帰りがてら、時間が余ったのでこちらへ。やはり見ておいたほうが良いと思う。
ホテルに帰って浸水していた長靴を観察すると、ソールが剥がれ始めていた。どうやらこの隙間から水が侵入していたらしい。
対策としてはこの隙間に接着剤を流し込むとかそういう風になるのだろうか...?
東赤石山を登る。
出来るだけ早くいかないといけないので出来るだけ早く新居浜市街を出発した。
みんなで頑張って登ろう。
よく注意しよう。
保線路分岐を少し上り、鉄塔を二つ過ぎると転石にかんらん岩の中でも特にダナイトが混ざり始める。
早く上に行きたいけれど何か面白い露頭があったようだ。
柘榴石の混ざったかんらん岩の転石が転がっていた。どうやら訪れた傾奇者が割っていたようだ。これほど美しい柘榴石かんらん岩は幌満でも見た事が無い。
これらは元々ジェラート店の店主から聞いていたので、聞いた通りに探して見つける事が出来た。
非常に緑色の綺麗なオンファス輝石
今回の愛媛県東赤石山登山は山頂に行かなかったりしたが今までに訪れた中で一番体に対する負荷の少ないものだった。少し寒くなるかと懸念していたが動き回っている間は適温で、雨も降らなかったので大変楽しい登山であった。道迷いもなく、元々予定していた露頭等は全て観察することが出来たと言える。
色々と教えてもらった通りに露頭や岩石を見つける事が出来、観察も出来たのでお礼の為に店主らにあいさつへ伺う。店主のアドバイスが無ければ柘榴石かんらん岩は観察出来なかったので大変ありがたかった。この時青い柘榴石の話も聞いたので、来年も東赤石に行きたいな。
3日目の朝食
白髪隧道を抜けて汗見川を見て、徳島県に戻る。道中で具定展望台が良いとお勧めし、トイレ休憩がてら中央構造線の並びを見て大地のスケールを感じる。
凄く長い。
車を降りて、枕状溶岩を見に行く。
青色頁岩のような質感
眉山と神社
どうやら20分間に合わず、フェリーは2時間後に来るのみ...
道中かなり急ぎ、巻きまくって運転したが最後に無の時間が訪れる。急がなくて良かった疑惑が発生する。
時間が余ったので近くの中華料理店へ行く。
おいしい
黒いバージョンも対面にとまっていた。このあと大阪へ向かう。お疲れ様でした。