2021年7月9日ー11日 私、O先生、B先生、H先生、Sさん
どういった事情があったかは忘れてしまったが、一同敦賀駅に集合し、福井県大島のモホロビチッチ不連続面や破砕したハルツバージャイト層を見学した。その後年縞博物館、東尋坊、その他近辺の地層を見学後に福井県立恐竜博物館を訪れた。
そしてまた敦賀駅まで自動車で戻り、解散した。
確か大島西側の海岸へ行くために、大島の真ん中あたりから分岐している道路沿いに向かうと行き止まりになっていた。恐らく原発近辺なので警備が厳しいのではないかと思った。
B先生の持ってこられた巡検ガイドマップによると、この海岸砂がオリビンサンドであるという。オリビンサンドにしてはなんか色が変だと言いながらも一応サンプリング。
後にB先生から顕微鏡下で観察した結果をお聞きすると、どうやら緑色は脈の入った岩片が主体であったということだった。オリビンは見当たらなかったそうだ。
この辺りは半固結状態のハルツバージャイトが基岩のようで、それがモホ面の作用などにより「揉まれた」ような構造になっているそうだ。なので一部は固まっているし、そうでない部分は揉まれて流れたような構造になっている。
大島来訪後に福井県立年縞博物館へ向かった。
今まさに(2024)田尻薄片製作所で泥岩の油研磨の練習をしているところだが、これは大変研磨が難しい試料。特に0.05mmくらいの厚みになってくると層間にたまに挟まっている大き目の石英の粒が剥離し始めてそれが研磨時に大きな傷をつけてしまう事がある。
この年縞博物館の試料は0.05mm(50µm)厚ぐらいで止めているようだが、これは0.03mmにして偏光観察をする事が目的ではない為なのだろうか。10x10cmの深成岩の薄片(0.1mm前後)くらいなら結構簡単に製作出来たけれど、泥岩でなおかつ巨大となると相当に大変な作業だろう。
左側が水月湖で、右手前側が三方湖。写真に見える細い水路を介して繋がっている。手前側の三方湖が緩衝材の役割を果たしており、洪水時等に運び込まれる大量の土砂は三方湖にまず堆積するため、水月湖の湖底には攪乱が発生せず安定した環境が保たれる。
川柳も読みたくなる光景で大変良いです。
7月9日はこの後鯖江に泊まった。
7月10日はまず東尋坊へ向かった。
観光地なのでアクセスが良い。
柱状節理がなぜか都合よくえぐれている場所が隠れ港のようになっていた。これはどういった原理なのだろう。
流石に観光地なのできちんと説明もあった。
偏光顕微鏡下での観察も記載されていて大変専門的
雄島の近く。この構造は東尋坊と同じ年代に出来たもので、当時浅海にあった砂岩か石灰岩の層に海底から安山岩か何かが水蒸気爆発を起こしながら貫入したもの....だったような
東尋坊のものよりは小さい構造になっている。
大変満足度の高い展示のある恐竜博物館へと向かった。皆そこまで化石には興味のある感じではなかったが、2階?の地球の岩石が展示してあるブースに大変時間を使って観察した。
変成岩の温度・圧力分布を実物も合わせて展示してあった。
功徳を積むためにスタックしたトラックの引き上げ作業を手伝う。
数人で猛烈に押しまくるが動かず。下から来たトラクター+数人で押すとようやく動く。
功徳を積んだ筈だが目的のチャート層は見つからず。
功徳を積めば見返りがあるだろうという下心満載の功徳は良くなかったのだ。この後7月10日は鯖江に泊まった。