6月3日⇒6月8日 コロナ禍の巡検。GOTOトラベルで安かったので行った。 参加者は私、O先生、B先生、Sさん
4泊5日の大変豪華な巡検でした。
6/3 大阪⇒札幌へ
6/4 札幌⇒幌満・ホテルイーストへ
6/5 幌満・黄金道路そしてまたホテルイーストへ
6/6 浦河から西進し、室蘭へ
6/7 室蘭から有珠山そして札幌へ
6/8 札幌から大阪へ
コロナ禍に旅行などと不謹慎だといったご意見もあったかとは思うが、こんなに安く色々見て回れる機会はなかなかないので......。
コロナ禍で総合博物館は休館していたが、一同石碑を観察する。
参加者の一人が北大生最終年なので、彼が北海道で案内してくれるうちに見て回ろうという必要性はあった。
有機物は専門外なのでよくわからないが、確かに綺麗だ。
コロナ禍だからなのかよくわからないが刺身セットが非常に豪華であった。このあともう一皿おかわりしてもうすでに大満足なのであった。
少し大きめに日産のセレナをレンタルした。なかなか運転しやすく快適であった。大阪の下道と比べて北海道は運転しやすい。特に高速道路の快適性もあるし、通常の道道もまっすぐとしていて快適感があった。バイクでぶらっと回りたい場所だ。
まずここのかんらん岩広場を訪れ、様々な種類のかんらん岩を観察し、その形成過程や様態、研磨された美しい表面と、野外で探すときに必須である風化した岩石表面などを観察していく。風化した時にどんな形質を持つかはフィールドワークで非常に大事になるので美しい研磨面ばかり見ていると勿体ない。
かんらん石の巨晶
各観察スポットを見ていく。画像は東洋オリビン
非常に大きな採石場。かんらん岩が風化すると黄ばんでくるのが露頭からよくわかる。
波濤により礫が前後され続けるので、自然と平たい形状になっていくという。
エンルム岬へようこそ!この近辺は岩脈性のひん岩で構成されており、おそらくこの島も岩脈の一部です。
きちんとキャプションが整備してあり、行く価値はある。この石碑そのものも観察の対象として大変良いです。
きちんと周辺の地形との関係を踏まえて説明がなされており、理解が深まる。
かなり傾斜がきついが、登る価値はある。
昔はもっと岬の先へ行くルートがあったそうだが、太古の時代に崩落してしまったようだ。大変脆い。
黄金道路というのは襟裳岬より東側にある。海岸沿いの大変に急峻な崖で、その道路を敷設するのに黄金を敷くかのように費用のかかったという説明を受けた。
確かにこんな崖で、海岸も非常に強い波濤が押し寄せており、崖の崩落と海岸からの浸食で道路も何もかも滅茶苦茶になってしまいそうだ。
色々と探し、黄金道路沿いの露頭で論文にあったかんらん石ノーライトの場所へ至る。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc/125/2/125_2018.0037/_article/-char/ja/
この場所は非常に危険なので、各自安全のためにヘルメットを装備している。
かんらん石ノーライトの露頭を発見
この下は車道で、落石等防止のために作られたロックシェッドの上を歩いている。大変天気もよかった。帰り道。
父親から数十年前に北海道をバイクで一周した時には何も無くて大変苦労をしたとお話を聞いていたのでどんなもんかなと思っていると、各町にほとんどの場合セイコーマートという北海道に根付いたコンビニがあった。ここで昼食等はほとんど用意出来る。トイレもあるので大変良い。
黄金道路に行ってから、通り過ぎた襟裳岬へ。日高山脈から伸びている山脈の切れ端が海中のほうまで続いている様が良く見える。
具合が良ければ海獣がいるようだがいなかった
ついでによる
仕方ないので石碑を眺める
浦河まで移動し、宿泊する。駐車場が広く大変使いやすかった。
浦河のホテルイーストから西進し、とりあえず道中にある三石川へ。三石川の角閃石で構成された蓬莱山を観察する。
あんまりおもしろい岩石は無かったけれど蛇紋岩とアクチノライトはあった。
海岸の砂を取る。砂の専門家のB先生も取ったかどうか覚えていない
北大生のS君が見繕ってくれた大変良い店へ行く。
極太で驚いた。やはり巡検はこうでなくてはならないかもしれない。
全体的にいい思いをすると地質や岩石の思い出も引き締まって良い。
ガソリンスタンド裏に大変美しい支笏湖の火砕流堆積物露頭がある。パミス等も綺麗に観察出来るため、必見。この後室蘭のアパホテルへ
火山と野鳥の観察へ
2000年頃の噴火で形成されたもの。洞爺湖の湖底に出来ているとマグマ水蒸気爆発となり噴火の規模はけた違いになる。
昔はここに牧場めいたものもあったらしい。
有珠山を見たので昭和新山も見ておこうということになった。
さようなら北海道