高級実体顕微鏡SZHは1980年代発売の大変古いもので、今回特に使用するのは 3眼で透過照明タイプ、そして倍率は可変式で、対物レンズには偏光板の取り付けキットも付いていた。 古い故に光源がハロゲン光源であり、ハロゲン光源での石英等の干渉色の見分けは大変不得手としているのでLEDに交換するところから始めた。
ハロゲン光源はAliexpressのLEDと交換した。色味についてはまだ検討が必要だが......。
ハロゲンはGY6.35という規格で、これをそのまま置き換える事の出来る抵抗等も搭載されたLEDが売られている。
ただ、ハロゲンの時にはほとんど点光源だったことや、LEDの向き等もあり、そのまま挿すと難しかった為、LEDの足を2mm程切り落とし、出来るだけ発光部分が中央に来るように調整した。画像は切り落とし後。それでも少し歪な配置になっている。元が12Vの6Wで、これは12Vの7W。 圧倒的な光量となっている。 一応調光可能と書かれているものを買ったからか、ハロゲン時の光量調整つまみをひねるときちんと増減する。
出来るだけ高画素な個体で、他の用途も考えていたのでフルサイズ機の中から探した。一念発起してCANONからSONYへと乗り換え(これまでCANON EOS Mを使っていたが、フルサイズのミラーレスカメラを考えると...。)た。
かなり高かったがヤフオク中古でよさそうなものを購入した。標準レンズ付きで、これまでの撮影枚数を確認すると、350枚ほどだった。展示品だったのだろうか。 パソコンと何らかのアプリで繋げて撮影を考えている。撮影時に画面内にスケールも追加して保存できるような機能はSONY純正のリモート撮影アプリにはついていなかったので、考えないといけない。
なんかよくわからないけれど、光路を長くすればうまくいきそうだったので、現物合わせでいい感じの視野になりそうな長さを採寸して、ネットから落としてきたSONYのEマウントSTLファイルの雌型と雄型から延長したものを製作する。
ハロゲン光源での色みを確認する
直交で斜長石がグレーになっているかと問われると、よくわからない。
LED光源での色みを確認する
直交で斜長石が果たしてグレーになっているかどうかと問われると、まだ回答に困るかもしれない......。
上方ニコルの偏光板を外そうと思うと、文字通りネジを回して偏光板ユニットを丸ごと外すしかない(回して下方ニコルと向きを揃える事も出来るけれど、それってどうなの。)ので、偏光板の出し入れするスリットを自作することとした、箱状の取り付け部は印刷時にサポート材で内部が荒れてしまい、出し入れに苦労しそうなので中空部はボディの分割で割って印刷した。
設定を練る。 サポート材は無し
印刷完了。一部問題あったが全体は問題無し
ジクロロメタンで溶着する。これは危険な薬品で、アクリル接着剤として市販されているが皮膚に長時間触れたりすると恒久的に爛れてしまうリスクがある。私の左手指はそれで損傷し続けていて困っている。
でもこれ凸部に操作するスリットの穴がある為、非常に操作しづらい。出来るだけ操作部は対物レンズに近い部分に収まるように設計すべきであった。