こんにちは、長野大学です!
今回は、5号館改修工事の現場で活躍している、若手の女性職人2人をご紹介します。
普段なかなか目にすることのない“壁や天井の内側”を支える重要な仕事を担うお二人。
綿半ソリューションズさんのもとで働く竹花建装さんにお話を伺いました。
お二人が担当しているのは「LGS(軽量鉄骨)」と呼ばれる工事です。
LGSとは、壁や天井の下地として使われる薄い鉄骨材のこと。
この“骨組み”があることで、空間の形が正確に保たれ、その上に石膏ボードや仕上げ材が張られていきます。
つまり、私たちが日々過ごす教室や廊下といった空間を形づくる「見えない骨格」をつくる、とても重要な仕事なのです。
今回の5号館改修では、主に壁と天井の下地を担当していただいています。
お二人にとっては5~6現場目の施工とのことですが、仕事を始めてからまだ半年ほど。
それでも現場の空気にすっかり馴染み、確かな手つきで作業を進めていました。
「この仕事の面白いところは、何もなかったところに部屋や空間ができていくこと。
現場の景色がガラッと変わるのが嬉しいんです」
そう笑顔で話すお二人。
LGS工事は、完成すれば壁の中に隠れてしまう仕事ですが、その“変化の瞬間”に立ち会えることがやりがいなのだそうです。
作業では電動工具を使ったり、足場の上での作業も多いため、安全には人一倍注意しているとのこと。
「お互い声を掛け合って、危ないところはすぐに気づけるようにしています」と語ってくれました。
実はこの2人、仕事を始める前からの知り合い。
そのため現場でも息がぴったりで、言葉を交わさなくても相手の動きがわかるほどだとか。
「どちらが何をしたら作業がスムーズに進むか、自然とわかるんです」と話す姿からは、信頼関係の強さが伝わってきます。
また、今回の長野大学の現場では、一般的な現場ではあまり使用されない「スクエアトーン」という天井ボードを施工しており、
ビスの位置や割付(ボードの配置)にも高い精度が求められます。
「難しいけれど、その分とても勉強になります」と、挑戦を楽しむ前向きな姿勢が印象的でした。
建設業界ではまだ珍しい女性職人のお二人。
「この仕事を始める前は、土木現場で働いていました」という方もいて、たくましくも柔らかい雰囲気を感じさせます。
現場で着る作業服にもこだわりがあるそうで、
「女性らしさも大切にしたいから、少しおしゃれなものを選ぶようにしています」とのこと。
“職人=無骨”というイメージを軽やかに変えていく、新しい時代の担い手です。
また、「この業界のいいところは、容姿に制限がないこと」と話してくれた言葉も印象的でした。
どんな人でも自分らしく働ける職場、それが建設現場の魅力の一つかもしれません。
最後に、これからの目標を伺うと、
「いつかはこの業界で女社長になりたいです!」
と、力強く語ってくれました。
技術を学びながら、仲間とともに成長し、自分の道を切り拓こうとするその姿勢に、
現場の未来を明るく照らすエネルギーを感じます。
5号館改修の裏側では、こうした若い力と確かな技術が日々空間を支えています。
完成したとき、見えない部分にも込められた職人たちの思いを感じていただけたら嬉しいです。
長野大学は、これからも地域とともに、そして次世代の職人たちとともに歩んでいきます。