野塚岳
(野塚川の野塚岳南東面沢往復)
○1995年7月2日(男12名女4名)
A班 L大山 岩本 奥村
B班 L吉岡 宇野 会田
C班 L館山 一戸 佐々木富
D班 L三浦央 猪俣 浜田
E班 L福嶋 前田 三浦明 中澤
○コースタイム
06:20 Co390m野塚林道車止め
07:10 Co570m二股
10:25 Co1150m主稜線
10:55 野塚岳頂上(P1353m)
11:30 〃 発
11:55 Co1150m主稜線
14:50 Co390m車止め
今年の沢訓練として野塚川右股沢へ5パーティー編成で入渓。
当E班はFリーダーのもと4名での行動となる。
草鞋を履く他パーティーを尻目にトップで沢に降りる。
荒れた沢だと思っていたら、案の定すぐ左手から傍若無人なトラクタ道が乱入してく・る。
内地でも、美しかった沢が、2度目には伐採のボサに埋め尽くされているといった状況に何度か出会ったが、沢の形状そのものを改変してしまう北海道の場合、その痛手はあまりにも大きい。
トラクタ道が終わるとともに渓相は落ち着きを取り戻す。
オムシャに向かう左俣から別れ、林の中の穏やかな流れに沿ってジャブジャブと歩いていく。明るく日の射すゴ一口で一本。
来た来た!予想通り元気いい2人を引き連れたMパーティーが怒涛の勢いで通過していく。続々と3パーティーが続き、あっという間に最後尾に転落する。
主要な滝は8m、小さな淵奥の5mチェックストン風、ナメ滝6x10mと12mの3本が点々と現れる。
8mはザイル確保による滝登りの練習。
すぐ上の5mはいくつものルートがとれ、各人の好みに応じて登攀。上から見ていると淵の(深さ腰まで)にどっぶりはまる人がいて非常にウラヤマシイ。
ナメの10mは傾斜緩く 右を楽にパス。
最後のナメ12mはボロボロで、左の緩い岩場をフリーで通過。
沢はこの先傾斜を少強めてガレ状となり、雪渓の名残を踏んで小さな二股となる。
左は落そうな雪渓では泥混じりのザレ。
ザレを登って、潅木帯の腰までの笹をほんの数分漕ぐと草原の最低鞍部に飛び出す。
最低鞍部はアズマギクとミヤマダイコソウの花畑であった。
一服後、山頂を目指す。
朝あれほどの好天が、稜線では霧に変わっている。
細々とした踏み跡を花を見ながら緩やかに登っていくとワイワイガヤガヤの山頂となっていた。
風が寒く皆を衝立にして地面に伏せるようにして昼食をとる。
下降は12m、8mの2つを懸垂。10m、5mの2つをクライムダウンする。
ビデオ撮影もあって後々の楽しみもできた。
全行程 無事訓練を終了。
反省点はいくつもあつものの、特に初めて沢に入った人たちは非常に楽しかったとの印象であったようだ。
(茶房多種No.205記録・中澤)