エサオマン~カムエク
(エサオマン沢~主稜線~札内川8の沢)
○1994年8月11日~13日
○L穂積 岩本 道辻 森田 増子(女5名)
○コースタイム
11日
07:25 エサオマン林道車止め
08:50 Co823m
10:30 Co997m
12:35~13:15 北東カール
15:40 エサオマンP直下(C1)
12日
05:00 C1
05:10 エサオマン頂上(P1902m)
06:55 Co1760m
08:10 ナメワッカ分岐(Co1820m)
09:20 Co1855m
10:45 Co1917m
12:30 Co1860m
13:55 カムエク頂上(P1979m)
15:40 8の沢カール(C2)
13日
06:00 C2
08:15 三股(Co999m)
10:35 8の沢出合
12:45 7の沢出合の車止め
2年前、増子と私は札内川10の沢~カムエクまで縦走し、その時天気が悪くさんざんな目にあったので今度こそはと計画した一のであった。
しかし、大山予報官の「いや一、暑いくらいの天気だよ」との予報とは裏腹に、天気にはあまり恵まれない山行となってしまった。
初日はそれでも北東カールまでは天気も良く魚釣りをしては入れ食いと言った感じで調子はすこぶる良かった。
北東カールから稜線に登る頃になり、パーティの調子に合わせるように天気も怪しくなる。
この稜線に登るルートは北東カールから見て一番左端のルンゼを登ったが、芽室の石切場の一番易しい所ぐらいのクライミング技術を要し、おまけに私の判断の甘さから一番下の道辻さんには岩がゴロゴロ落ちて、非常に怖かったし、危なかったと思う。
ここはもっと時間をかけ1人ずつ慎重に登るべきだった。
登りきった稜線は札内分岐のほんの手前で、気づいたら結局札内分岐を通り過ぎていたのでエサオマンの山頂まで約15分くらいの所でテントを張った。
夕食には川で釣った魚をさばいて、おなかに味噌とショウガとネギを入れ蕗の葉に包んで蒸し焼きにした物を作った。
なかなかおいしかったと思う。
18時過ぎに大山予報官との交信があり、明日は稜線はガスで、明後日は雷とのことだった。このような予報ばかりが当たるのでまったくいやになってしまう。
2日目は、視界数メートルの中をただひたすらに歩く。
途中十勝側に数ヶ所、ガスの中から幻想的なお花畑がボーと広がっているのが見え、そんな時は日高側からの激しい風も遮られていたので本当に束の間の休息といった感じだった。
気がついたらカムエクだった。ガスは濃くなるばかり。カムエクから8の沢カールに下がる方向がガスっていて、いまいち自信がなかった。
やはり間違え、でも、みんなの協力のもと見事発見し下る。
8の沢カールはそれほど風もなく、チシマフウロウやハクサンボウフウの真っ白な花が一面に咲いていてとてもきれいだった。
その日の夜予報は見事的中し、私たち5人は非情にも雷に襲われた。かよわい私達はなすすべもなくただひたすら耐えるのみ。
テントが青かったので青い雷が何度も何度も落ち、遠ざかったかと思うと近くに落ちるといった感じで本当に本当に怖かった。
でも始めから絶対テントに落ちないとわかっていたら、ちょっぴりテントから顔をのぞかせて雷の風景を見てみたかったという気がしなくもない。
最終日、元気な道辻さんが晴れていたらまたカムエクに登って山頂からの風景を見たいと言ったので晴れたら登ると決めていた。
残念ながら山頂はガスだったのでそのまま下山。
心配していた増水もなく川で魚釣り+汚い体を洗うためにちょっと泳いで帯広に帰った。
かわいそうに増子はカムエクに2度も登ったけれどまだ姿を見たことがない。
「ガスの中でカムエクが見えなかったという事は、カムエクがまたおいでと言ってる事よね」と道辻さんが言っていた。
今度行くときには晴れているといいなと思っている。
(茶房多種No.194記録・穂積)