世界は様々な分野で発展を遂げてきました。
中でも戦争に使う兵器は、いつの時代でも確実に最先端の技術によって開発されています。
ですが、世界にはたった一つだけ歴史の遺物となるのを拒み続ける武器があります。
それが日本刀です。
日本刀は平安時代に確立された歴史ある武器で、その製造法は現在も変わる事なく造り続けられています。
世界では火薬や鉄砲の出現により、刀剣は姿を消しつつあります。
しかし日本刀だけはその姿を変える事なく現在に至っています。
平安時代に誕生した日本刀は、鎌倉・室町時代の動乱の時代や戦国時代には武器の主役でした。
ところが江戸時代に入り平和な時が流れ、日本刀が再び武器として注目されるのは幕末の明治維新の頃です。
そして終戦まで実戦用の武器として使用され、アメリカ軍にとっては地上接近戦において弾切れや弾詰まり、はたまた日本軍の突撃となれば、日本兵の刀の一振で確実に死に追いやられる脅威の武器だったのです。
もちろん現在では武器としてではなく、その強靭であるが故の美しさから美術品として製作されていますが、何故日本刀が歴史から消え去る事なく現在まで造られ続けているのでしょうか。
それは過去の歴史を学ぶ事で理解する事ができます。
このページでは少し近代史から離れてもう少し時代をさかのぼり、日本刀に対する日本人の思いを見てみたいと思います。