神社の境内の主な配置は次の通りです。
まず神社の入り口には神域と人間界とを分ける鳥居がおかれています。
さらにそこに神社が神聖な場所であることを示す注連縄が張られていることもあります。
鳥居をくぐるときには、「お邪魔します」の気持ちをこめて、その下で軽く一礼すると良いでしょう。
神域内を汚してはいけないので、飲食や喫煙は控えましょう。
鳥居の先には拝殿へ続く参道が延び、左右に神様に灯明をあげるための灯籠が並んでいます。
拝殿手前の両側には、魔物を神域に近づけないための魔よけの狛犬が一対あります。
また参拝前に穢れを落とすための手水舎があります。
神社には必ず手水舎(てみずや・「ちょうずや」ともいいます)があります。これが現在の禊の場です。
手水舎の水で身を清めることを手水を取るといいます。
1.まず右手で柄杓を取り、清水を汲んで、左手にかけて左手を清めます。
2.次に柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清めます。
3.再び柄杓を右手に持ち、左の手のひら水を受けて口をすすぎます。
口をすすぎ終えたらもう一度水を左手に流します。
口をすすぐとき、直接柄杓を口につけないように注意して下さい。
4.最後に水の入った柄杓を立て、柄に水を流してから、柄杓置きに伏せて置きます。
もちろん濡れた手はハンカチや手ぬぐいなどできれいに拭いてください。
手水舎で穢れを落とし神前に向かいます。
この道を参道といいますが、参道の中央は神様の通り道とされているので、なるべくはじを歩くようにしましょう。
神前で拝礼をするときは中央に立ってもかまいません。
拝殿の前に来たら、鈴を鳴らして賽銭を投げ、二拝二拍手一拝の拝礼をします。
1.まず直立の姿勢から背を平に90度に腰を折り、頭を下げます。これを二回繰り返します(二拝)。
2.両手を胸の高さで合わせ、右手を少し引いて二回拍手を打ちます(二拍手)。
3.その後胸で両手をきちんと合わせて祈ります。願い事等を念じるのはこの時になります。
4.手を下ろし、最初と同じように拝を一回行います(一拝)。