地底世界

序章

 レヴァリエ空間の幽字の代数までの地下空間を、

"玄奥への矩形"と呼ぶ。


 ラルガ・ベアヘの玄奥への矩形にはエレベーターが存在する。

"定理"は公理から導き出される性質を使用する知恵である。

定理によって作られた機械は、

正確に"未定義"を消滅させた。


 キューブ領域に存在する小さなレヴァリエ空間は、

標数改変によって、終焉転調(カタストロフィー)に至り、

"スーパーノヴァ"を引き起こす。


 キューブ領域にて、

不可能色を描くソーサラーは、

旋律領域に落下する。

その"心"の中で、真相を目にする。


 零元のグレイブは何者かに奪われていた。

そして地下世界を探索していたソーサラーは、

アリスによって消滅させられる。

第Ⅰ話

 杏仁豆腐を食し、

色ずく木々を見やる。


 空に虹がかかり、

公理異常は現れた。


 リシュは"境界"の外側の世界である、

フラクタル領域にたどり着く。

自己相似する空間に、

アリスは存在していた。


 リシュは繭に囚われる。

遠さを持たない、近傍に落下して、

リシュは継承武器を創造する。

アリスは分身の権能を使用し、

10人のアリスは、零元のグレイブを創造する。


 「あなたは運命に逆らえない」

第Ⅱ話

 異種物質からなる世界。

フラクタル領域から脱出したリシュは、

非数空間にたどり着く。

透き通る第Ⅳの因子からなる世界。

第Ⅳの因子は、"凪"の属性を持つ。


 「夜空が見える」


 リンの"誓約"の効果によって、

現実の世界に帰還する。


 リンとリシュは、

白と黒の"剣"を手にする。


 「それは私たちが作った武器」


 それはかつての"巫女"である、

白露と月華だった。


 「白露の剣と月華の剣」


 「それには境界と同じ成分で作られています」

第Ⅲ話

 リンとリシュ、そして幽六花姫は、

それぞれ白露の剣、月華の剣、虹色の剣、

三本の剣で、不変の都に侵入する。


 そしてソーサラーは覚醒し、

それぞれの覚醒形態に変身する。

覚醒中は、ソーサラーのスキルが変化し、

与える全ての属性ダメージがアップする。


 鎧を纏うソーサラーは、

空を見上げる。

その地にアリスは存在していた。


 アリスは分身の力を使用し、

全属性タプルからなるレイを放つ。

3人のソーサラーは攻撃を切り裂き、

獣化の面を被る。