司書は雪を見て、影は凪へ道を作る

序章

 「待たせたな、管理者よ」



そこには、独立した領域にいる場所の者がいた。



 「俺は■■」


 「ティエラの双対たる幻影だ」



影は凪への道を作り。


再現空間での争いは終わり。


全員は凪の城に集まった。







 「すまなかった」

第Ⅰ話

 凪の管理者会議。




 「第Ⅲの執筆者、咎人は"混沌"と手を組んでいた」


 「第Ⅰの書は終焉転調を迎え、その基点となる蝶のドメインすらも浸食されてしまった」


 「わかりました」


 「私は第Ⅰの書を閉じます」


 「...なるほど」


 「これで、混沌の管理者は第Ⅰの書から、脱出できなくなるな」


 「待って!」





 「どうやら、獣の諸国は第Ⅰの書と第Ⅱの書をコラージュ化したみたい」

第Ⅱ話

 亡霊は凪に入った、ウイルスだった。

ひとまず、オスクリダドは最大限、第Ⅰの書へのアクセスを切断した。


 しかし、第Ⅰの書は浸食されている。


 その為、凪は第Ⅱの書に使者を送った。


 「それが、凪の幻でしょうか?」




 「ああ」



 「凪の夢は閉ざされた」


 「だから、2つ目の計画を実行する」


 「第Ⅱの書へと」

第Ⅲ話

 「結局のところ、咎人が視た夢は破壊だったのですね」







 「皆、いいか?」



 「ひとまずは第Ⅱの書の使者からの報告を待とう」


 「ええ」






 一方、ドルミエンテは、








 「私はブライニクル」


 「私は主人が作った妖精なのです」


 「主人は今、凪の民のため、力を尽くしています」


 「あなたには、ある物語を教えましょう」







 主人は最初のパーティション、"双子のパーティション"で目を覚まします。

パーティションとは、そちら側の世界で言うところのドメインみたいなものです。

 幽世の向こう側に行くと、ドメインの隔たりを超え、パーティションにたどり着くのです。