幽六花という花

"悲しいな 訴ふる六花は 泡沫に消ゆ" 

序章

トルエノ、オスクリダド、幽六花姫は"玉座"にたどり着く。




「この"ベンティスカの城"は迷宮となった」




「お前らがここに来た時点で敗北は決まっている」









「いや」




「勝ち負けの問題じゃない」




「力は平等じゃない」






「ええ」




「勝者が全てではない」




「奪い合う事が目的ではないからだ」














「俺は"複素の魔王"」




物には向きがある。




幽六花姫は組から角度を作り、




魔王は角度から組を作る。







「双対たる我が幻影よ」




「戦いを始めよう」









幽六花姫は魔王が扱う"時空"に"角度"を持たせた

第Ⅰ話

アヤメは"第27代女王 ニエベ・エテルノ"を連れて、


"玉座"の隠し通路から"幽六花姫"を避難させようと考えていた。





しかし、






そこには"記号の管理者 終"が存在していた。
























"文字次元 終"




アヤメは"魔法"と"幽六花"を使うことができない、


そのため、"魔力薔薇の薙刀"で戦うしかなかった、




"記号の管理者 終"は素早い剣術で私に攻撃する、


私は空中に移動し、旋回して隙を狙う、


しかし、"魔王の魔術"は"魔力の波"が"尖り"を持っていても機能する。




"記号の管理者 終"は"城門"で私の攻撃を回避する。













私は思い出していた、




私は"幽六花隊"に所属して、多くの仲間と出会った。




そんな仲間が"魔王"に奪われてしまっていいのか?



























気づけば私は"ベンティスカの城"に存在していた。







私は急いで"玉座"に向かった。




あのトルエノ、オスクリダド、幽六花姫でさえも、"魔王"に苦戦していた。




そんな中"幽六花姫"はこう言った。




「オスクリダド、私は...」














「"ベンティスカの禁忌"を実行する」

第Ⅱ話

「それはダメでしょう...」




オスクリダドは涙を流した。




「けど」




「"幽六花の国"の外にも被害が広がってしまえば...」






















玉座に"ベンティスカの禁忌"が現れる。





「だめ!」




















"悲しいな

訴ふる六花は

泡沫に消ゆ"






















「あとは、"ニエベ"を頼みます」




「アヤメ...」





"幽六花姫"は倒れ、"竜"が現れる。















"幽六花姫"だけが操れる"ベンティスカの禁忌"は、


自らの命を代償に"竜"を呼び出す、最終手段。


"幽六花姫"は被害が広がらないように、"魔王"の消滅を試みた。











"幽六花の国"は一瞬で"竜"に覆われた。

最終話 "幽六花という花" 

「オスクリダド!急いで」






「私は!」












アヤメは"竜"の攻撃を防ぐが、"魔力薔薇の薙刀"は折れる。









「だめだよ、"ニエベ"を守らないと」


















城は崩壊を始める。


城は一瞬にして"竜"に覆われる。


そして、





「オスクリダド、つかまって!」







「おい!隠し通路が塞がるぞ!」






私たちは急いで隠し通路に向かった。





「ここも危ない...」










「走れ!」








魔王が現れ、幽六花の国は一瞬で崩壊した。










「外だ!」






そこには避難した"ベンティスカの民"と"トネール"の姿があった。




そう私たちは生きることができた。






「あれを見ろ!」



「ひどい...」



「あれは一体?」




そう、














たった一人の"犠牲"を除いては。
















ラルガ・ベアヘに続く