ベガの杼

序章

"宇宙"の"闇"よりも暗い"黒"、


"闇"の"属性"は"織姫星"を染める。




「"魔王"の使者と、"歪冪"の使者!」




"宇宙"を"闇"が埋めた。




「しかし、奇妙だな」




"ベガの杼"のリーダーは奇妙な点に気が付いたようだ。




「敵全員の"レベル"が 1 だ」




「なぜだ?」




「...まさか!」




"宇宙"に"歪冪"な"花"が咲く。




しかし、"魔王の使者"と"歪冪の使者"は存在していない。




「城門よ、スオーノ!」




城門にアクセスすると、そこは妖術世界だった。


ベガの杼のリーダーは弓矢を構える。


矢を放つと、矢の進む道は分岐し、


矢が多くの敵に衝突する。


つまり1つの矢が、多くに分かれ、


敵を狙って進んだという事だ。


"空間"に"物"が作られ、道を進むと"衝突"する。


"物"は"迷路"となり、敵は奥にいるようだ。


僕たちは壁を辿ってこの"妖術世界"上の"試練"を"攻略"する事にした。


僕たちはボスを倒しながら、"妖術世界"は"攻略"された。




「スオーノの"レベル"は 27 か」




「"魔王"と"歪冪"以外は、"第Ⅱ歪冪花城"に集まっている」




「早く向かおう!」























この時はまだ、本当の僕たちの敵が魔界の勢力だけでは無い事を知らなかった。

第Ⅰ話

かつて、"幽六花の国"に"幽六花隊"という"組織"が存在した。


"幽六花隊"は"歪冪花城"で"離散の使い"との最後の戦いに勝った。




そして、今、歴史は再び繰り返す。










第Ⅱ歪冪花城 -歪冪花の庭-




広大無辺な庭に咲くのは、美しい六花でも無く、


歪冪が育てた闇の花だった。




「"魔力の管理者"だ」




「"幽六花隊"だか、"織姫星"の勢力か知らないが」




「ここはすでに"魔界"の勢力が支配している」




「お前たちがここに存在する"権限"は無い」








「いいえ」




「私は"ベガ"、"織姫星"の"管理者"」




「"魔界"の勢力を止める"権限"がある!」




ベガの錬金術により、


幽六花を再現した"物体"が形成される。




「..."エミュレータ"か」




"魔力の管理者"は魔力から"盾"を作る。


"盾"に"幽六花 -再現-"が接すると、


"ベガ"の近傍を"魔力の槍"で埋める。




「"事象"が"発火"した?」




"ベガ"は"城門"で回避する。


"ベガの杼"のリーダーは"魔力の管理者"の、


"スキル"に"アクセス"し、"事象の発火"を止める。




"ベガ"は僕の"妖精"の"光の妖力"から"妖力の糸"を織る。


僕は"律動"で"魔力の管理者"の近傍を埋める。




"ベガの杼"のリーダーは弓矢で"魔力の管理者"へ攻撃する。


空間から"魔力の管理者"は消滅する。

第Ⅱ話

"歪冪花の庭"




歪冪花は月の魔力の影響で黒く染まる。


闇が続く庭園の、巨大な噴水の上に"歪冪の使者"は存在する。


僕たちは城門を通って噴水の上に移動する。


その水は闇に染まって、光を拒否する。




"歪冪の使者"は大量の魔力を生成する。


僕の"魂"は"魔力"を拒み、


その"意識"は"魔術世界"に囚われる。










幽字次元世界




幽字が並び、黒い茨が城を覆う。


"歪冪の使者"は"歪冪花"を生成する。










気が付くと僕の"意識"は"第Ⅱ歪冪花城"に存在していた。


そこに"歪冪の使者"は存在しなかった。




「大丈夫だったか?」




「ああ!」








"第Ⅱ歪冪花城 -第1層 入口-"




闇の魔力から"影"は生まれる、


僕たちは"影"を消滅させながら上を目指す。




"第Ⅱ歪冪花城 -最上層-"




そこには"歪冪の使者 -虹-"と"魔王の使者 -虹-"が存在した。




「"織姫星"の勢力か」




「また宇宙を独り占めにするつもり?」






「いや」




「"魔界"の物だ」




"歪冪の使者 -虹-"と"魔王の使者 -虹-"が接すると"融合"した。






「我は"魔界の使者"」




魔界の使者は大量の歪冪花を並べる。


魔力は"時空"を歪め、"第Ⅱ歪冪花城"は消滅する。




そして僕たちは"魔王の使者"と"歪冪の使者"との最後の戦いに勝ち、


彼らは消滅した。

最終話 "ベガの杼" 

日常は永遠に続くと思っていた、


しかし、運命は残酷だ。


世界は混沌に満ちており、


"未来"を知る事など不可能だ。


突如、織姫星に現れた異変は、


私たちから日常を奪った。






私たちが"城門"で"織姫星"に帰るとそこには、







大量の"妖怪"と、








"月の管理者"が存在していた。












「オスクリダド?」




「どうして、あなたが?」




「ああ!ベガ!」




「何をしているの オスクリダド?」









「かつての"幽六花の国"は"魔界"の勢力に滅ぼされた」




「私たちは2つの筆に妖力を与え、"魔界"を消滅させる必要がある」




「その為には、あなたの協力が必要なの」








「無理じゃない?」




「やらなきゃいけないのよ...」




「私だってみんなを守らなくちゃならない」




オスクリダドは手を伸ばす。




「だからこそ...」





「でも」




「私たちは"魔界の使者"を消滅させた」






「彼らは無限に現れるのよ!」




オスクリダドの声は響いて妖怪は現れる。


ベガの杼のリーダーは妖怪を消滅させる。




「私たちの"存在"を代償に、"魔界"は滅ぶ」




「そうでなければ、この"織姫星"は妖怪に覆われる」






「わかった、協力をする」




「待って!"ベガ"!」




スオーノがオスクリダドを止めようとすると、


彼らは倒れた。




「オスクリダド?」




私もまた。


















そうして、"織姫"は記憶を失い、"山紫水明"にたどり着く。


"織姫星"の"ベガの杼"は"織姫"を知らないが、


彼らは長い"日常"を経験した。













「トネール?」




「なんだ?」




「あの、私、何か忘れている気がして」










「過去よりも今を見ろ」




「ほら、"プリュイの村"に帰るぞ」




ラルガ・ベアヘⅡに続く