プロローグ

序章

 今は早朝、能力者が戦っていた。

雷と炎が飛び交う交差点。

私は空飛ぶ車、浮遊車の上に移動し、


 空中戦が始まった。


 「お前達の運命もここまでだ」


 「…」


 相手は鉄塊を召喚し、能力でこちらに飛ばす。

私は炎で鉄塊を溶かしきる。

空中で2人が格闘戦を行う。


 相手のパンチを回転して避けて、

念力で斜め上から蹴りを放つ。

相手は鉄骨を盾に攻撃を防ぎ、

私は体を捻りパンチを放つ。


 相手は大きく吹き飛ばされる。

相手は巨大な火炎を召喚した。

第Ⅰ話

 火炎は放たれ、私の方に向かってくる。

しかし能力で背後に回り込み、

敗北を悟った”クラン狩り”は逃走する。


 「もう朝か」


 カチッカチッっと時計が鳴っている。

私は大きく伸びてあくびをすると、

ジョウロに水を入れて植物に水をやった。


 機械からパンが出てきて、

私はオレンジジュースを取り出す。

パンに卵をかけて、

そして眠っていた。


 「魔物を感知、アヤメ様任務です」


 「はいよっと」




 マントを羽織って、扉を開けた。

ビルが並ぶ街。

階段を降りて、道を走る。


 「早速魔物かな」


 私は簡単な武器を呼び出した。

魔物は突進し、

私に迫る。

 薙刀が魔物を消滅させた。

道路の中央に巨大な象の魔物が現れる。


 「”菖蒲システム起動” UI展開します」


 「”魔力”チャージしています」


 象は鼻でこちらに攻撃してきた。

私は薙刀で受け流し、


 「”魔力”チャージ完了」


 強力な電撃を放った。

象はそこには存在していなかった。


 「魔物多いっすね、なんで?」


 「魔物多数検知」


 「アヤメ様、超能力が使用可能です」


 「はいよー」


 「炎の調べ “パイロキネシス”」


 炎が魔物を消し去る。


 「強力な魔力を検知」


 「座標情報を送信します」


 「UIリンク、ナビゲーションを要請」


 「了解しました」


 浮遊車を呼び出す。


 「”菖蒲システム”によるオート運転を開始します」


 「座標情報の共有を開始」


 「空にもいっぱいるじゃないですかぁ」

第Ⅱ話

 空中で鳥型の魔物が多数検知された。

私は炎を呼び出し念力で魔物を一掃する。

魔物が突進する。

薙刀が魔物を消滅させた。


 「目的の座標に到着」


 そこは街の外れの森だった。

鳥の声が聞こえる。

風の音も聞こえる。

私は歩みを進める。


 「データの異常を検知」


 なんだ、視界が…


 「お前は誰も守れない」


 「お前は孤独だ」


 「お前のやり方は間違っている」


 何を言っている?


 「不明な敵性存在を検知」


 「私?」


 まるでここは雪国のよう、

白いノイズが混ざり、私の偽物が笑う。

薙刀で幻影を切り裂く。

視界が黒くなる。


 私は息苦しさを感じた。

黒い人形が存在している。


 「菖蒲システム、エラーが発生しました」


 「何を恐れているの?」


 私は拠点にいた。

第Ⅲ話

 夢か…


 「おい、アヤメ様」


 「出てこいよ」


 …クラン狩りか。


 「どうした?」


 「お前は誰も守れない」


 !?


 「…それはどうかな」


 空中から斬撃が放たれる。

宙返りし蹴りを放つが、前転で回避される。


 「システム起動します」


 「超能力使用可能です」


 雷の能力で、1人が気絶する。

双剣のクラン狩りは剣を向け、

腕を引いて、足を狙う。

念力で自身を移動し、炎を放つ。


 「キリがない!」


 周囲にクラン狩りは存在しなかった。


 「ねえ、競争しないかい?」


 「はぁ?」


 「しないなら僕と戦おう」


 「じゃあする」


 「ここから図書館まで」


 結果は圧勝だった。


 「いやぁ、早いねぇ君」


 「誰だ?」


 「クラン参加希望者」


 「ほぅ?」


 「私のクランはいつも1人だ」


 「まあそんな寂しいことを言わないで…」


 建物が揺れている。

第Ⅳ話

 「こういう時君ならどうする?」


 「周りを見ろ」


 魔物だ。


 「どうやらこいつが原因のようだな」


 「じゃあ倒そう」


 「ああ」


 謎の男はナイフを投げて、

音符をぶつける能力を使った。


 「不可視の舞テレキネシス」


 私はナイフをとって、

敵を斬る。

敵は咆哮する。

私は薙刀で回転斬りを放った。

 謎の男は音符の攻撃で敵を覆った。

敵を消滅した。


 「名前は?」


 「アヤメ」


 「お前は?」


 「スオーノ」


 「クランの参加を申請しています」


 「申請許諾されました」