12 機織(彦部)館跡 彦部字機織


旧彦部村南東端の佐比内川(彦部川)が巻いて流れる標高140mの小高い丘陵の頂に機織(彦部)館跡が位置し、大迫街道を俯瞰する。

建武2年(1335)8月、室町幕府の足利尊氏将軍が、同族の尾張孫三郎家長(ここにきたため、斯波氏を名乗るようになる)を奥州管領として斯波館(高水寺城)に置いた。斯波氏の臣として彦部氏が従って来郡、彦部郷を賜り定住した。

天正16年(1588)8月、南部信直に、斯波氏が攻撃され、高水寺城を捨て、山王海を通って秋田方面に逃亡した。彦部氏も従って落ち延びたのではないかと思われる。

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