59 大巻堰  赤沢字火石沢~彦部~大巻


大巻堰とは、赤沢の火石沢で、赤沢川から分流し(この分れの点を大口という)、彦部北部の山ふもと、即ち小木戸、暮坪、赤坂、長徳寺後、彦部小学校の上、大巻では、野村胡堂・あらえびす記念館前、小田、大峯、上山、小玉根、花立を経て溜池なる大巻(弁天)の堤に注がれる水路で、上堰ともいっていた。

大巻(弁天)堤は、寛文3年(1660)に築造したのであるが、雨水の溜池で、大巻地内の田地の灌漑に不足するため、盛岡藩の事業で、元禄3年(1690)、大巻堰を開鑿。この水路の長さは3250間(約6km)と古記に見える。

この工事の人足は上田通、栗谷川通、飯岡通、向中野通、見前通、鵜飼通、徳田通、伝法寺通、日詰通、長岡通外田中久太夫知行より藩の指示により出仕されたのである。

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