40 野村胡堂生家  大巻字長沢尻 屋号長沢尻


野村胡堂・あらえびすは、明治15年(1882)1015日、大巻字長沢尻 屋号長沢尻 野村長四郎・まさの二男として生れた。本名長一(おさかず)。彦部尋常小学校、紫波尋常高等小学校を経て盛岡中学校、東京第一高等学校、東京帝国大学仏法科へと進むが、卒業寸前で中退。橋本ハナ(彦部の屋号柏屋の二女)と学生結婚。報知新聞社入社、33年間勤め、ジャーナリストとして活躍。一方、作家として大活躍。代表作「銭形平次捕物控」は383篇も続いた。他著作多数。レコード収集に熱中、ペンネーム「あらえびす」で、レコード音楽評論家としても著作10冊程を著し著名。私財1億円で「野村学芸財団」を設立し、育英資金や研究助成に寄与した。昭和38年(1963)414日、肺炎のため逝去、81歳。紫波町名誉町民第1号。

現在の家は、明治24年(1891)5月、胡堂9歳のとき、物置小屋からの不審火で焼失。その年新築した家で、胡堂が実際居住した家である。なお、焼け残った土蔵の屋根裏に火災のときの焦げが残っている。

胡堂が上って遊んだ、グミの老木も残っている。

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