ピアサポートグループ
「ピアサポートグループ」活動は、
東京大学大学院総合文化研究科の学生にむけた
論文執筆をすすめるためのグループ活動です
東京大学大学院総合文化研究科の学生にむけた
論文執筆をすすめるためのグループ活動です
「ピアサポートグループ」は、大学院生が安心して、親しみをもって、互いの研究をサポートしあえる場をつくることを目指すグループ活動です
グループのメンバーは専門の近い 5名程度の院生に構成されます
これは、多様性を確保しつつも、全員が責任感をもってグループに参加できる人数です
このグループで定期的なオンラインミーティングをひらき、進捗状況の共有や論文のピアレビューを行います
私たちファシリテーターは、東京大学大学院生内に参加希望者を募り、グループの結成と活動の維持をサポートします
現在の募集状況
年に二回ほど、活動内容説明会の開催ならびに新規グループ結成の募集を行っています。その際は、こちらでお知らせします
活動例
ミーティングの頻度や時間、内容はメンバーの話し合いによって決められますが、たとえば以下のような例が考えられます
進捗状況の共有・目標設定
前回のミーティング以降の執筆・研究の進捗状況や、進捗を妨げた原因について話したり、次回のミーティングまでの執筆・研究計画を発表したりします。他の学生の進捗を聞くことでうける刺激や、自分自身の状況に関する彼らからの冷静な励ましや知識が、論文へのフィー ドバックと同じくらい役に立ちます論文のピアレビュー
各回に代表者を設け、最近の執筆物あるいは論文を発表してもらいます。ピアサポートグループのメンバーは、執筆者の意図を汲みながら、分からない点を質問したり、より良いと思える構成を提案したりしますグループでのブレインストーミング
まだ執筆する段階に至っていない学生が多い場合、ピアレビューの代わりにブレインストーミングを行うこともできます。発 表者の学生は、まとまっていないセクション/パラグラフのアイディアや断片を共有し、残りの学生はそれらを構成したり、 足りないピースを提案したりしますライティングにかんするディスカッション
執筆に関するテクストを題材に、読書会のような形でそれを共有したりディスカッションしたりします。外部講師を招いてライティングにかんする講義
ときには、外部から人を招くことでグループが活性化することもあるでしょう。教員をゲストにして執筆経験についてのお話 を伺ったり、ライティングに関してなにか取り組んでいる人の話を聞いたり、他のピアサポートグループとの合同会議を開い たりすることができます。
参加することのメリット
精神的なサポート
指導教官や先輩といった上下のある関係性、あるいはたんなる友達とは、共有するのがはばかれるような、研究上の苦労や悩みがあるかもしれません。人文社会系の大学院生は、異常に孤独な環境におかれ、個人での成果を求められています。研究状況を共有する仲間をもつことは、そんな研究生活の精神的なサポートとなるでしょう規則正しい生活と、安定した研究ペース
定期的なミーティングに参加することで、生活リズムを整えるとともに、自分自身の進捗を定期的に見直すことができますきめ細かい、かつ外部の眼による添削
グループのメンバーは、あなたの研究の過程をよく知っているので、的確なフィードバックができます。また、ときに専門を異にする彼らの視点は、学会発表や雑誌投稿、助成金申請の際には欠かせないものとなります。人脈作り
メンバーは研究科内でのカジュアルな人脈作りともなるでしょうアカデミックな場でのコミュニケーションスキルの向上
フィードバックをしたり、それに応答したりすることは、学会での質疑応答のようなアカデミックな会話の練習となります
参加にあたる注意点
著作権など知的財産権の問題
査読前の原稿を共有することで新規の発見が奪われる懸念があります。メンバーの専門が近すぎる場合は、事前にどのように各自の著作権を守るかについて話し合っておきます的外れなフィードバック
的外れなフィードバックを防ぐため、ある程度、同じ専門の領域内でメンバーを決めます。ただし、実はこれはそこまで厳密である必要はありません。査読者や学会の聴衆にも、完全に専門を同じくする人は稀だからです。それ以上に、レビューの目的を事前に共有する(どこにいつ発表する原稿で、構成を見てほしいのか、あるいは誤字脱字のチェックをしてほしいのかなど)ことが重要です参加度の違いによる不公平感
「いつも参加する人/いつも遅刻する人」などコミットメントのレベルに差が出ると、不満に繋がります。見知ったメンバーであっても最初にわりと厳密にルールを決め、学期ごとなどにルールを再確認したり変更したりする時間を設けましょう研究の妨げとなるときがある
ピアサポートグループの活動を通じて研究が進むときがある一方、定期的に会うことが精神的・身体的負担になったり、あるいはこうした活動無くても一人で研究を進められたりするときもあります。あくまで目的は研究をすすめることであり、グループ活動はその手段ですから、メンバー変更は柔軟に行うことが重要です。メンバー変更にともなう混乱
メンバーの変更や新加入の際は、メンバー間の意見の不一致やすれ違いが起こりやすいです。どのようなメンバーを募集するのかは綿密に話し合ったうえ、新しく入ったメンバーにたいしては丁寧に活動内容を説明したうえで、主体的に参加してもらえるよう促す必要があります。
活動中のグループ一覧
よくある質問
過去の事業報告書・資料

参加者アンケート結果(2020年度)

初回ミーティングハンドアウト