「ピアサポートグループ」は、大学院生が安心して、親しみをもって、互いの研究をサポートしあえる場をつくることを目指すグループ活動です
グループのメンバーは専門の近い 5名程度の院生に構成されます
これは、多様性を確保しつつも、全員が責任感をもってグループに参加できる人数です
このグループで定期的なオンラインミーティングをひらき、進捗状況の共有や論文のピアレビューを行います
私たちファシリテーターは、東京大学大学院生内に参加希望者を募り、グループの結成と活動の維持をサポートします
■ 現在、東京大学教養教育高度化機構EX部門 アカデミックサポートセンターが運営する「ピアサポートグループ」では、新たに参加を希望される大学院生の方を対象とした説明会(追加募集)を実施しています。
ピアサポートグループは、大学院生が安心して親しみを持ち、互いの研究や大学院生活について支え合うことを目的とした自助的なグループです。分野や立場の異なる院生同士が交流し、経験や悩みを共有できる場として、これまで多くの参加者が活動を続けています。
今回の募集では、活動内容に関心をお持ちの方に向けて説明会を開催し、グループの趣旨や具体的な活動についてご紹介するとともに、参加希望者同士の顔合わせを行います。
※正式な参加については、説明会後にあらためてご検討いただけます。
参加を希望される方は、2025年12月26日(金)までに、下記の申込フォームより説明会へのお申し込みをお願いいたします。
【説明会のお申し込み】 なるべく参加者の皆様のご都合が合う日時で開催するため、以下のフォームより希望日程をご選択ください。
■ URL:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeSdRM-S7IwUiLJq-5L-zWW0qtI7L3QiIeAQLvpm9rsrdaP8w/viewform
※申込締切:2025年12月26日(金)
※開催日時およびZoomリンクは、12月27日(土)23時までにご連絡いたします。メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダをご確認の上、下記お問い合わせ先までご連絡ください。
■ 活動内容
概要: 研究領域の近い5名程度の院生でグループを作り、定期的にミーティングを開催します(研究進捗の共有、論文のピアレビュー、懇親など)。
参加のメリット:
研究の悩み等を共有することで、精神的な支えが得られる
定期的な活動により、生活リズムや研究ペースが整う
専門が近い他者からの、きめ細かい論文レビューが得られる
研究科内での人脈作りの機会になる
アカデミックな場でのコミュニケーションスキルが向上する
詳細はアカデミックサポートセンターHPもご参照ください。 [https://sites.google.com/view/asc-utokyo/ps/ps-group]
■ ご注意
今回は年度途中での追加募集となります。応募人数が定員に満たない場合、グループ編成が困難となるため募集を見送る可能性がございます。その際はご登録メールアドレスへご連絡いたしますので、あらかじめご了承ください。
■ お問い合わせ先
東京大学教養教育高度化機構EX部門 アカデミックサポートセンター ピアサポート事業担当 Email: exkomaba2024@gmail.com
Web: https://sites.google.com/view/asc-utokyo/ps
ミーティングの頻度や時間、内容はメンバーの話し合いによって決められますが、たとえば以下のような例が考えられます
進捗状況の共有・目標設定
前回のミーティング以降の執筆・研究の進捗状況や、進捗を妨げた原因について話したり、次回のミーティングまでの執筆・研究計画を発表したりします。他の学生の進捗を聞くことでうける刺激や、自分自身の状況に関する彼らからの冷静な励ましや知識が、論文へのフィー ドバックと同じくらい役に立ちます
論文のピアレビュー
各回に代表者を設け、最近の執筆物あるいは論文を発表してもらいます。ピアサポートグループのメンバーは、執筆者の意図を汲みながら、分からない点を質問したり、より良いと思える構成を提案したりします
グループでのブレインストーミング
まだ執筆する段階に至っていない学生が多い場合、ピアレビューの代わりにブレインストーミングを行うこともできます。発 表者の学生は、まとまっていないセクション/パラグラフのアイディアや断片を共有し、残りの学生はそれらを構成したり、 足りないピースを提案したりします
ライティングにかんするディスカッション
執筆に関するテクストを題材に、読書会のような形でそれを共有したりディスカッションしたりします。
外部講師を招いてライティングにかんする講義
ときには、外部から人を招くことでグループが活性化することもあるでしょう。教員をゲストにして執筆経験についてのお話 を伺ったり、ライティングに関してなにか取り組んでいる人の話を聞いたり、他のピアサポートグループとの合同会議を開い たりすることができます。
精神的なサポート
指導教官や先輩といった上下のある関係性、あるいはたんなる友達とは、共有するのがはばかれるような、研究上の苦労や悩みがあるかもしれません。人文社会系の大学院生は、異常に孤独な環境におかれ、個人での成果を求められています。研究状況を共有する仲間をもつことは、そんな研究生活の精神的なサポートとなるでしょう
規則正しい生活と、安定した研究ペース
定期的なミーティングに参加することで、生活リズムを整えるとともに、自分自身の進捗を定期的に見直すことができます
きめ細かい、かつ外部の眼による添削
グループのメンバーは、あなたの研究の過程をよく知っているので、的確なフィードバックができます。また、ときに専門を異にする彼らの視点は、学会発表や雑誌投稿、助成金申請の際には欠かせないものとなります。
人脈作り
メンバーは研究科内でのカジュアルな人脈作りともなるでしょう
アカデミックな場でのコミュニケーションスキルの向上
フィードバックをしたり、それに応答したりすることは、学会での質疑応答のようなアカデミックな会話の練習となります
著作権など知的財産権の問題
査読前の原稿を共有することで新規の発見が奪われる懸念があります。メンバーの専門が近すぎる場合は、事前にどのように各自の著作権を守るかについて話し合っておきます
的外れなフィードバック
的外れなフィードバックを防ぐため、ある程度、同じ専門の領域内でメンバーを決めます。ただし、実はこれはそこまで厳密である必要はありません。査読者や学会の聴衆にも、完全に専門を同じくする人は稀だからです。それ以上に、レビューの目的を事前に共有する(どこにいつ発表する原稿で、構成を見てほしいのか、あるいは誤字脱字のチェックをしてほしいのかなど)ことが重要です
参加度の違いによる不公平感
「いつも参加する人/いつも遅刻する人」などコミットメントのレベルに差が出ると、不満に繋がります。見知ったメンバーであっても最初にわりと厳密にルールを決め、学期ごとなどにルールを再確認したり変更したりする時間を設けましょう
研究の妨げとなるときがある
ピアサポートグループの活動を通じて研究が進むときがある一方、定期的に会うことが精神的・身体的負担になったり、あるいはこうした活動無くても一人で研究を進められたりするときもあります。あくまで目的は研究をすすめることであり、グループ活動はその手段ですから、メンバー変更は柔軟に行うことが重要です。
メンバー変更にともなう混乱
メンバーの変更や新加入の際は、メンバー間の意見の不一致やすれ違いが起こりやすいです。どのようなメンバーを募集するのかは綿密に話し合ったうえ、新しく入ったメンバーにたいしては丁寧に活動内容を説明したうえで、主体的に参加してもらえるよう促す必要があります。
参加者アンケート結果(2020年度)
初回ミーティングハンドアウト