この作品は、鉄道を主人公に据えた壮大な叙事詩型ミュージカルです。
通勤電車、貨物列車、ロマンスカー、寝台列車、新幹線、そして忘れられた蒸気機関車たちが、それぞれの「想い」と「記憶」を胸に、軌道を駆け抜けます。
物語の舞台は、架空の鉄道会社「北急電鉄」。
始発駅から終着駅まで、列車たちが織りなす人生の断片、時代の記憶、そして再生の祈りが、音楽と映像、詩とドラマによって鮮やかに描かれます。
作品の魅力
鉄道たちの群像劇:それぞれの列車が個性と物語を持ち、観客の心に寄り添います。
詩的な楽曲とドラマ構成:各幕に挿入される楽曲は、記憶と希望をテーマにした叙情的な詩で構成されています。
歴史とフィクションの融合:戦災、震災、都市化など実在の記憶を背景に、幻想的な鉄道神話が展開されます。
再生と共生のメッセージ:忘れられた車両たちが再び走り出す姿は、希望と絆の象徴です。
登場する主な列車たち
あまつかぜ:孤高の周遊列車。記憶と祈りを乗せて走る、鉄道たちの憧れ。
いなんくる:北と南を結ぶハイブリッド貨物列車。未来と希望の運び手。
ミルヒ:戦災を生き抜いた蒸気機関車。忘れられた誇りの再生。
12系客車:津波を乗り越えた裏方の英雄。傷を光に変えて走る旅。
ロマンスカー:都市と自然を結ぶ午後の詩。優雅な連接のワルツ。
新幹線:加速する夢と届かぬ魂。速度を超えた静かな風。
終着駅は、始まりの場所
物語のクライマックスでは、かつて孤独だった列車たちが肩を並べ、祝祭の軌道をともに走ります。
汽笛が重なり、灯りが揃い、鉄道たちの永遠のパレードが始まる——
それは、鉄路を越えて繋がる祈りの風景。
そして、あまつかぜは静かに語ります。
「もう、ひとりじゃない。肩を並べて、走ろう。」
00:15 エビコー鉄研総裁ご挨拶
01:09 オープニング
01:53 ”レール・ド・レビュー序章”
03:13 1幕 通勤列車の風景
04:45 ”日常のレールに咲く花”
08:06 2幕 貨物列車
08:49 ”希望を運ぶ列車”
11:48 3幕 ロマンスカー
12:15 ”連接のワルツ~ロマンスカーたちの午後”
14:35 4幕 寝台列車
15:39 ”テールランプのワルツ”
19:10 5幕 新幹線
20:03 ”Beyond Velocity”
25:10 6幕 奇跡の機関車
奇跡の復活-ミルヒの物語
30:36 7幕 新たな観光列車
34:51 ”傷跡を光に変えて”
39:10 8幕 あまつかぜ到着
40:32 ”終着の祝祭~肩を並べて走る日”
43:24 9幕 フィナーレ
43:24 ”レール・ド・レヴュー ~夢の終着駅へ~”