1987年の国鉄分割民営化は、日本の鉄道を救った。
だがその裏で、「日本全体を一筆で旅する夢」は静かに失われていった。
鉄道は「ただの移動の道具」となり、
旅は「目的地に着くためのただの手段」になった。
北急電鉄は、その「途切れた旅の精神」を取り戻すために生まれた。
模型という小さなスケールの中で、
彼らはもう一度「日本という国を線路で結び直す」ことを試みている。
「旅を、もう一度、日本の文化にする」
北急電鉄の使命は、単に列車を作ることではない。
それは「鉄道という文化を、再び人の心の中心へ戻す」こと。
そのために北急は、現実では失われた
長距離列車の意義を新しい形で再定義した。
北急の列車は「最速」ではなく、「最深」を目指す。
速さでなく、過程を味わう旅。
その思想が「ブラウンコースト」「あまつかぜ」「あたらよ」などに息づいている。
「速く着くことよりも、何を感じながら着くか」
北急の長距離列車群は、
JRの地域ごとに分かれた線路を「ひとつの物語」として再びつなぎ直す。
大阪から青森、函館へ――Aurora Hakucho。
成田から出雲へ――サンライズ出雲NEX。
それは。企業や地域を越えた「旅の再統合」である。
北急にとって列車は輸送手段ではない。
それは「音楽」「建築」「舞台」「記憶」が融合した総合芸術。
周遊列車事業部はそれを“走る芸術作品”として設計し、
文化・人・地域を乗せて走る。
「私たちは鉄を走らせているのではない。
想いを走らせているのだ。」
北急の列車は過去の遺産を懐かしむだけでなく、
“次の旅文化”を構想する。
「オーロラ白鳥」が再統合を、
「あたらよ」が時間の再発見を、
「あまつかぜ」 が祝祭の旅を表現している。
「旅は終わらない。
それは、人が心を持つ限り、何度でも始まる」
項目 内容
再統合(Reunion) 分断された鉄道・地域・世代を再び一つに。
再詩化(Repoetization) 旅を“詩”として取り戻す。移動を感情に変える。
再創造(Recreation) 模型・映像・音楽を通じて旅の未来を創る。
北急電鉄は、現実には存在しない。
けれど、現実の鉄道が見失いかけた「旅の精神」は、
この模型の中で、確かに走り続けている。
「旅はまだ、日本を結べる」
「列島を走るのは、鉄ではなく想い」
1990年代、北急電鉄は全国周遊列車「ブラウンゴーストエクスプレス」を製造・運転した。
その目的は「分断された地域を再び旅で結ぶ」こと。
模型展示から生まれたその列車は、各地の鉄道会社との提携を象徴する存在となり、
“走る文化大使”として人気を博した。
しかし時代は変わり、全国の特急が縮小、夜行列車が姿を消していく中で、
北急電鉄は次の問いに直面した。
「高速化の時代に、旅は何を失ったのか?」
2020年代半ば、北急電鉄技研は「ブラウンゴースト」の後継構想を検討。
そのとき浮上したのが、日本海を翔けた名列車「白鳥」の再生だった。
「速さだけでなく、土地の記憶と人のぬくもりを運ぶ列車を。」
この理念に共感したJR西日本・東日本・北海道の3社が共同協定を締結。
北急電鉄が技術・デザインを担当し、運行と整備を各社が支援する“民鉄主導の全国連携列車”が構想された。
その名は「Aurora Hakucho ― オーロラ白鳥」。
ブラウンゴースト開発メンバーの後継者たちが集結。
テーマは**「光を運ぶ列車」**。
日本海の朝焼け、冬の雪原、そして函館の夜空を走り抜ける姿を目指してデザインされた。
技術面では、
681系をベースにした新設計ボディ(7000番台)
北急技研開発のAurora Drive制御システム
ロゴ照明と外板発光による「光るロゴ」構造
食堂車「Aurora Dining」
を装備。
Aurora Hakuchoは、ブラウンゴーストと同じく模型から実在の鉄道文化へ橋をかける象徴としてデビュー。
北急電鉄のスローガン
「旅を、もう一度、未来に。」
のもとに、北陸から北海道へ“光の道”をつくり出した。
大阪を出て金沢、富山、新潟、秋田、青森、そして函館へ――
それは、ブラウンゴーストが描いた「日本を一筆でつなぐ夢」の、現代的な解答だった。
Aurora Hakuchoは、北急電鉄の理念そのものを体現する列車となった。
それは「速さ」ではなく「意味」を運ぶ列車。
旅が人と土地を再びつなぎなおす“光の回廊”。
その翼は、かつての白鳥が飛び立った空を再び翔け、
北の空にオーロラのような軌跡を残す。
そこで681系が弊社に来ました。
しかし、弊社に来たクルマがただで済むわけはないのです、
そこで1両を食堂車に改装する計画を立てました。
しかし大阪から敦賀・金沢・富山では食堂車連結列車には近すぎる。
とはいえ食堂車はつなぎたい。
そこで思った。
「これ、もっと遠くに走れるんじゃね?」
途中には50Hzへの切り替えが必要。681系は60Hz専用車。
「でも50Hz60Hz直流の3電源対応車は実在するじゃん」
というわけで681系の設定を変えます。
すると青森まで行ける!
往年の超長距離特急「白鳥」の復活!?
「いや、青森より遠くへも行けるのでは?」
そうだ、函館まで行ける!レールはつながってる!
愛称はどうしよう……。
「スーパー白鳥」は新青森-函館感の特急で実在してたからなあ…。
そうだ、北方といえばオーロラ!(?)
「オーロラ白鳥」にしよう!
充当車両は681系7000番台にすることに。
「でも直流と60Hzのノーマル車と区別できないと危ないなあ」
なら帯の色を変えよう!
オーロラカラーなら緑か紫?
パープルいいね!
そしてこうなりました。
ドア側に厨房を置くと窓のない席ができちゃう。
しかし逆にすると厨房へ搬入するドアがない。
厨房から搬出するのも無理。
どうしたものか。思案します。
そうしたら…。
おお、そういうこともできるかもと膝をたたきます。
イメージが湧きました。
食堂部分の人数確保を諦め、窓のない部分はソファ席のラウンジと大型スクリーンにする感じにします。
いい感じのレイアウトになります。
これならいけそうです。感謝!!
窓を一部大きくして編成のアクセントにします。
窓を開けたり埋めたりして加工開始。
内装の設計と室内灯の光り方を3Dでやって確認します。
続報を待たれよ……。