ドクターイエロー700系T編成の引退が発表されました。そして後継の単独編成は建造されず、検測作業は検測装置を営業編成に搭載して行うということに。ドクターイエローの系譜はこれで終焉となることが確定しました。
でも、なのです。
もしドクターイエローが更新されて後継編成が建造されたら?という発想でこんな編成を作りました。それがドクターイエローSRです。N700Sベースで作られるドクターイエロー。もちろん実在しないし実在することもありませんが、でもこういう夢というか幻を見てみたかったのです。
写真はWikipediaより。MaedaAkihikoさんの写真。ホントはこんな形だったんですよね。923形、700系ベースだった。でもいま東海道区間では確か一番鈍足になってたと思います。他の車はN700シリーズで揃ってしまったので。N700シリーズベースの単独編成に更新するか営業車に機械だけ乗せて使うか、の選択だと後者にしたくなるのはわかります。そっちのほうが合理的だし。当然でしょう。
でも、模型鉄としてはそれでは寂しいと思ってしまうのです。
N700S使いたいなー、でもお金ないなーと思ってたんですが、そこに鉄研特務機関(なぞ)から「N700Sの安いのあったよ!」という入電。
まじか!4連動力車付きで4378円?これ14378円の間違いじゃないの?と思いつつ注文。
そしたらほんとうに届いちゃったのです。TOMIXのN700S。まあ外箱はボロボロでしたが、そんなの関係ねえ!です。問題は中身です中身。
中は案の定、完動品でした。ばっちりほぼ新品です。
こうなったらやるしかないのです。
N700Sと700系、中間車の車体断面は同じなんです。
まあ要求される仕様が同じだからJRさんここは変更しないだろうなと思っていたら本当に変更なしでした。
これでもうやるしかないです。中間車は700系ドクターイエローのまま、先頭車だけN700Sにすればいいんじゃね?と。
「素人は騙せる」グリーンマックスもそう書いてたんです。これでいいんです!(ひどいッ)
ガンダムイエローに白と少量のグレーを混ぜて調色し、エアブラシで塗装しました。でも白が少し多かったかな…ぐぬぬ。もっと色寄せたかった…。
サイズだけInkscapeで合わせて簡易シールにカラーLEDプリンタで印刷して貼り付けることにしました。地の色は透けて見えるので2本ラインの真ん中の黄色は普通に見えるのでこれでなんとか。
簡易シールなので剥がれる可能性はありますが、今のところは問題なさそうです。そのうちガッチリ取り付けます。
まあいいやと。でも先頭車の片方は窓埋めしました。窓埋まってると物々しく見えて事業用車らしくなるんですよね。
なおそのためにタミヤのラッカーパテ使ったんですが、昔買ったままだったのでキャップは問題なかったんですが中身が完全に変質してて、ゴムみたいになってて、すごく使いにくかった…ぐぬぬぬ。
こういう先頭車だけ新型にした列車が都営地下鉄にあった気がするんです。都営新宿線の10-300R形。あれのRはリサイクルの意味なんだそうです。それでこのN700SドクターイエローもN700SRを名乗ることにしました。これもひどい…。
というわけでドクターイエロー引退の発表が2024年6月13日。
「ドクターイエロー」引退へ 2027年めど JR東海とJR西日本発表(NHK)
このドクターイエローSRの種車購入が6月13日13時。完成が2024年6月17日深夜。
いくらなんでも拙速でした…。でもやりたかったんだからしかたがないのです。
でもこれでまたワタクシの世界に一つだけの車両がまた誕生しました。
現実の鉄道はどんどん寂しくなっていきますが、せめて模型の世界だけでも豊かで楽しくしていきたいと思っております。
恐らくこの編成は700系ベースの923形から数えていって「927形T6編成」を名乗るのかなと思います。
これも今年2024年のJAMコンベンションの新幹線小田原駅モジュールで披露するものとなりました。皆さんにビッグサイトで広くご覧いただけるのを楽しみにしております。