ゼミの概要
このゼミでは、企業で働くマネジャーにとって役立つ管理会計システム(例:業績評価システムや原価計算システム)を探求します。理論の学習にとどまらず、企業で働く従業員を対象としたアンケートデータや自由回答のテキストデータをもとに、統計分析やデータサイエンスの手法を用いて、実証的に問いに迫ります。
本ゼミで扱うテーマは、教員自身が真剣に取り組んでいる最新の研究課題に基づいており、ゼミ生とともに実務と接続したリアルな課題を深く掘り下げていきます。一緒に新しい知見を生み出すプロセスを共有しながら、課題設定力と解決力を伸ばしましょう。これらは、卒業後にどのような進路を選んでも役立つスキルであり、あらゆるキャリアで通用する力となるでしょう。
春学期は、基本的知識・理論の習得とゼミ内での共通言語の確立を目的として管理会計の基本書を輪読しました。秋学期に向けて、実際に会社で働く従業員を対象としたアンケートデータをもとに、統計ソフトやプログラミングを用いた解析演習を通して、統計学の知識や分析結果の見方を学びます。これらの知識を基礎として、先行研究を一緒に読み、テーマを設定し、仮説検証へと進みます。
ゼミ内での分析や議論のほかに、積極的に大学の外に飛び出して、ゼミ活動を行います。春学期は、山梨においてスマート農業を進めている企業の桃農業の現場を訪問しました。企業訪問によるインタビュー調査や、他大学の学生さんとの合同ゼミ(インゼミ)を通して、様々な立場の人々と議論する力やプレゼンテーション能力を磨きます。
テーマ例
「予算管理と上司の感謝の言葉で、部下のモチベーションはどれだけ向上するか?」「短期的な成果が出なくても、長期的な競争力向上に貢献する従業員を評価するにはどうしたらよいか?」「AIは企業における経営上の意思決定をどのように変えるか?」など。
その他にも、皆さんの興味に応じたテーマで研究を進めましょう。