経営学部では、大学で学んできたことが現実の企業ではどのように展開・実践されているかを体験する機会として、企業調査実習を設けています。
今年度の1回目は、茨城県鹿嶋市にある「日本製鉄(株)東日本製鉄所鹿島地区工場」を実習先として、2025年11月26日(水)に経営学部生を対象とした企業調査実習を実施いたしました。
参加者はヘルメット・グローブを装着し、現地係員の方の案内を受けながら広大な敷地内を見学しました。
撮影禁止区域のため内部の写真はありませんが、連続鋳造工程での見学で約900℃の真っ赤な鉄の塊が切断されていく様子は迫力に満ちており、参加者の記憶に強く残る光景だったようです。
【実際に参加した学生の感想を1部抜粋】
「工場内で「熱を感じる」とは聞いていたが、実際の温度と迫力はその言葉をはるかに超えていた。スラブが規則的に切断されるたびに金属音が響き、まるで生き物のように鋼材が動いていく様子を見て、鉄鋼生産が巨大な熱エネルギーの制御であることを改めて理解した。」
「安全管理は非常に大事」「ヒヤリハット」。これらは授業で何度も耳にした言葉だ。しかし、実際に自分の目で見なければ、その重さは決してわからなかっただろう。ほんの少しのミスが、自分だけでなく隣にいる友人の命さえ奪いかねない環境。その現実を肌で感じたとき、私の中で教科書の知識と現場のリアルが、バチッと繋がった気がした。
「実際に製鉄工場に入り、その光景を目の当たりにしたことで、日本の基幹産業である「ものづくり」になぜこれほどの勢いがあるのか、本当の意味で理解できた。」
「これまで完成品としてしか知らなかった鉄について、その途中の工程や中間材を具体的にイメージできるようになりました。事前学習で「製鉄は大体こういう流れなのだろう」と何となく流してしまっていた部分も、工場見学によって一つ一つの工程がはっきりと結びつき、製鉄への理解が深まるとともに、より強い興味が湧いてきました。」